いろいろ期待して見ると外れるかもしれない。クリストファー・ノーラン「オッペンハイマー」 | 映画と音楽のある生活

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 公開翌日の土曜日にイオンシネマで視聴した。混雑を予想したが、館内は2割程度の客しかおらずガラガラだった。先々週の「デューン砂の惑星2」では、8割程度は席がうまっていたのにどういう事だろう?クリストファー・ノーラン監督作品で、アカデミー賞7冠の作品だが、やっぱり日本では「原爆の発明者の伝記」は一般ウケしないのかもしれない。

 正直、3時間の大作であり、途中で見るのに苦痛を感じた。時間軸はバラバラだし、登場人物も多くストーリーを理解し辛かった。前半は、原爆の実験成功が山となっており、それから多くの犠牲者が出たことに苦悩する姿が描かれている。しかし、他の方のレビューにも多くあったが、日本に原爆が投下された映像が全く無いのは、深みに欠ける様に思う。

 後半は、ソ連のスパイ容疑を公聴会で追及され、社会的な立場が暗転されて行く。彼を追い込んだ委員長の「ストローズ」をロバート・ダウニーJRが演じているが、「アイアンマン」の彼しか知らない私には、とても渋い演技だと思った。

 ラストにアインシュタインと何を話したかが、再度出て来るが私にはオチが分からなかった。

 アカデミー賞7冠だから。クリストファー・ノーラン監督作品だから。(ダークナイトみたいな作品を期待したのに!)原爆を作った天才科学者の苦悩を描いている!(私が予想した苦悩の姿と少しズレている様に思った。)後半の、公聴会のエピソードが長すぎてダレる。等々。

  様々、期待して見ると少し外れるかもしれない。