第一次ジェフ・ベックグループを解散後、ティム・ボガードとカーマイン・アピスと結成する予定だった
「スーパーバンド」です。ボーカルにロッド・スチュアートの可能性もあったというから実現していたら
本当にスーパーグループでしょう。
ところが、ベックが交通事故にあってしまい計画はおじゃんになってしまう。
日本人ギタリストのチャーが言っていたが、「ベックは車キチガイで、自宅に遊びに行った時も車ばかりいじっていた。」
とのこと。
そして、第二期ジェフ・ベックグループを経て結成されたこのバンド、唯一作成したアルバムですが
聞いてみると本当にパッとしない。第二期でファンクだったりブラックミュージックテイストがあったのが
第一期の曲風に戻っている。なんとなくオムニバスアルバムという感じだ。オムニバスを聞くのなら
日本でしか発売されなかった「ライブ」を聞いた方が良いかもしれない。
唯一気になる曲は、スティビィー・ワンダーの「スーパースティション」である。ベックはスティビィーの同タイトルのアルバムに
ゲスト出演している。BB&Aのこのアルバムに「スーパースティション」が演奏されていると知っている人は、あまり居ないのでは
ないか。