氷の微笑「モザイクを見た最後の映画」 | 映画と音楽のある生活

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 最 近は、まったく見なくなったが、昔の映画はモザイグがよく登場していた。

 私が一番印象に残っているモザイクは、アラン・ドロンの「ショック療法」という映画だった。ストーリーはほとんど忘れたが、避暑地のハンサムな医者アラン・ドロンが患者である女性達の主に性に関する悩みの相談に乗るという内容だったと思う。その中に全裸のアラン・ドロンが浜辺を走るシーンがある。

 そちろん全裸だからモザイクが隠すのだけれど、ドロンは全力で走るのでモザイクが追いかけるのが大変な様に見えた。全力で走るドロン!それを追いかけ小さくなったり、大きくなったりするモザイク!劇場内で失笑が漏れたのを覚えている。

 さて「氷の微笑」ですが、ポール・バーホーベン監督でシャロン・ストーン主演です。ポール・バーホーベン監督は、オランダ生まれで、「ブラック・ブック」では母国でのナチへの抵抗を重厚に描いていますが、「ロボコップ」はともかく、同じくシャロン・ストーンがチョイ役で出ている「トータル・リコール」の出来は、????が残る迷作で作品にムラのある監督と思います。

 シャロン・ストーンは、それまでB級アドベンチャー物のヒロインかチョイ役、(スティーブン・セガールの奥さん役等)だったのですが、この作品で一躍、「セックスシンボル」のポジションを確実にしました。

 「氷の微笑」はエグい作品ではありますが、おもしろいです。ポール・バーホーベン監督の2番目の傑作だと思います。(一番は「ブラック・ブック」と思う。)

 再視聴すると、いまだに「犯人はだれだったのか?」と考えたりします。シャロン・ストーンの有名な足を組み替えるモザイクシーンを見たのだから それ以上のことを考えるのは野暮だと思う。

 原題は「Basic Instinct」で、 直訳すると「根本の本能」となります。率直にいうと「性欲」ですね。明らかに邦題の方が良いと思う。

「氷の微笑」には「2」があるらしいですが、私は未だに見ていません。

                                     映画館で視聴