ずっと前の
古新聞を整理していたら
円空の美術展
の記事が出てきた
ナタで刻んだ独特の木彫仏
と書いてある。
円空については名前くらい。
学校で習ったかどうかすら
覚えていない。
作品を見れば、
ああ、あれね
印象的だから
一度見れば忘れない。
直線的で
力強いライン、
溢れるエネルギー
装飾的な部分や
情緒的ところが
全くない。
人に見せる為ではなく
自分の為に彫った
と感じだ。
直球勝負、
甘えを許さない
そんな言葉が浮かぶ。
雑念が入る隙が無い。
それでいて
冷たさや
厳しさはない、
素朴なだけだ。
自分とだけ繋がって作ったのかな..
外部の意識がはいっていない
純粋に作家そのもの
という気がしてくる。
円空は
7歳で母親を亡くされているが
7歳ならちゃんと記憶しているだろう。
心にぽっかり穴が空いていたのかな
旅の目的は庶民救済で
東北、近畿など
いろいろな場所を訪れ
「困っている人たちを救おう」と、
その土地で手に入る木を
使って仏像を彫ったそうだ。
貧しい人々の苦しみを
少しでも和らげてあげようとして
彫ったのでは...
新聞の写真の
作品を通してでも
邪念が消えていく。
では またあした