心理分析とか、自己分析っぽくもあり、哲学的でもあるゲーム。
本を開き放置or吹き出しタップしまってエゴを貯め、エスと対話する中で自分やエスへの理解を深めていく。
独特の雰囲気の世界観。
どことなく神秘的でミステリアスなBGMとモノトーンのみの絵柄が雰囲気をより引き立てています。
モノトーンの世界で、蝶だけがブルーで美しいです(でも広告)。
登場人物は、
壁男(規律)、エス(自由とか。壁男と正反対)、旅人(プレイヤー)。
壁男(ローマの真実の口みたいな風貌)は 、節目でちょっと出てくるだけ。
基本的にはエスとプレイヤーの2人です。
最初は無数の吹き出しをひたすらタップするだけでエゴがたまるまで何も進まないし苦行、何が面白いのか正直全く分かりませんでしたが、放置でもエゴがたまると知ってからは、たまに広告とかクリックしながら放置。
話が進み出すとどんどん面白くなって、最後にはどっぷりハマってしまいました。
これからやる人には、ぜひとも最初の苦行を乗り越えていただきたいです。
じゃないとこのゲームの面白さが分からない。
進め方によっては何周かすることになるかもしれませんが(自分は三週した)、二週目からは格段にエゴがたまりやすくなってさくさく進むし、その頃にはどっぷりハマれると思います。
特に三週目してトゥルーにいけた場合の満足感は感無量だと思います(自分のこと)。
あ、そういえば。
これは本編とは関係なく、小ネタですけど、エスの部屋でエスに触れちゃうと文句言われます。
たまたま触れたらなんか言われたので、あ、喋るんだ…と思って、タップしまくってみたら罵られ変態呼ばわりされました。
あれ?こういうゲームだっけ?って感じのこといっぱい浴びせかけられたので、そういう趣味の方は嬉しいかもしれません。
※ここからネタバレ。
このゲームは自己分析と見せかけて、実はエスを救うゲームです。
精神安定していてバランスの良い性格の人なら、ありのままの自分でtrueに辿り着けるのかもしれません(いや、最初の二回は失敗する仕様なのかも?そのあたりは分かりません。)。
逆に病んでる人や、規範ギチギチ真面目な人は、ありのままで進めるともれなくbad endです。
ゲームは3つ(恐らく)のエンディングがあります。
・エスの暴走(bad。自我以外認めない自我暴走)
・壁男の勝ち(bad。規律)
・協調(true。自己と他者の線引きと認識)
最初にエスの暴走ENDを迎えたんですけど、badに進むと旅人と少女のお話の結末の選択肢がなくなるんですよね。
少女の顔も消され、吹き出しにばーっと埋め尽くされて、強制的に選択肢を選ばされる羽目に。
暴走endのエス、めっちゃ怖かったです…夜にやるとトラウマ。
エスの顔が急に変わって、明らかにおかしいイッちゃった顔に変わり、ぞわっときます…。
怖すぎてセリフもタップ連打であまりちゃんと読めてない…。
自分って何…と悩むエスを全面的に肯定ばかりしていると、エスが自我崩壊起こして、あんたも私の妄想よ!と最後には何も聞いてくれなくなります。
自己と他者の境界がなくなり都合の悪いものは全部妄想と。
怖い。
んでもってトラウマ傷心中なのに、壁男にも「お前は間違ったのだ」とダメ押しまでされて傷口に塩ぬられます。
で二週目。
エゴもたまりやすくなってさくさく進みます。
一週目ありのままの自分で手痛い失敗したしね…と規律や規範も大事だよーを交えながら、自分を偽りエスと会話。
はい。badEND。
エスの自我崩壊ほどビジュアル的は怖くないけど、今度は寂しいENDです。
壁男か自分かみたいな極端な二極化思考のエスは、自分はこの世界には要らないんだと自己消滅へ走ります。
えぇ…そんな極端な…。
とか戸惑ってると、今度は壁男が「おめでとう」とか祝福してきます。
俺が勝ったんだ、規律規範万歳みたいなテンション醸し出しているのがムカつきます。
でも「これで正しい、これでいいんだけど、望むなら他の道もあると思うよ。エスを助けてあげて」みたいなことをほのめかしてくるあたり、壁男、嫌な男になりきらない感じで憎めません。
はい。三週目。
自分は規律と自由をコントロールできる、バランスを備えた大人です。
と言い聞かせてのぞみました。
自分は出さず、エスを救うことだけを考えて。
その甲斐あって、エスは自分を見つけました。
自分と他者の線引き、自己と他者を別の存在として認識して尊重する。
健全な自我と自己を確立しました。
trueend。
そして心を開いてくれたエスはがらりと表情も雰囲気も口調も変わります。
柔らかい優しい顔で笑います。
やっと心を開いてくれたーとなんかすごい感動がありました。
trueendを迎えてからのエスは穏やかにいつも迎えてくれるのでほっこりします。
癒される。
色々精神的な面に興味がある自分には、色々考えさせられました。
このゲーム、十代の時に出会いたかったなぁ。