息子12歳、イギリスで今はyear8、セカンダリー(中学校)2年目。

彼が小学生の時、ケイドンというトラブルメーカーが一人クラスにいた。

クラスに付いて行けず、いつもガタガタと音を立ててみんなの邪魔をする。

若手先生は手に終えず、いつも先生は怒鳴っていたと聞いていた。

学校では先生から精神薬まで飲まされていたそう。これはきっと彼の主治医から出された薬を、学校にいる間は先生が飲ませていたような感じかな。

 

彼はこんなだからいつもみんなから嫌われていた。

でも彼は嫌われることは苦にならないのか。

彼の悪さは留まることが無かった。

 

学校が終わったらいつも自転車でうろうろしているのを見かけた。

悪い子だとは知っているし、うちの子も肌がうんこ色と言われたことがあると聞いて腹が立つが、彼が一人で自転車に乗っていたり、他の子たちはグループで楽しそうに学校から帰ってくる中、一人ボッチの彼の後姿を見ると、私はとても切なく思うのだ。

 

彼には両親がいない。

 

イギリスにはよくある制度だが、フォスターに育てられている。彼の両親は亡くなったわけではないと聞いている。どこかにいる。刑務所なのか、どこなのかそれは知らない。子供を生んだ後育てられない状況、例えば暴力、薬漬け、などで子供たちはある施設に送られ、フォスターに登録している両親たちがそういう子供たちを引き受ける。どういう状況で、何歳まで彼の本当の親に育てられたのかなどは知らないが、きっと2,3歳までは本当の両親の元で育ったのかなって勝手に思ってる。フォスターはお金がもらえるからやってる人もいるだろうが、片手間では到底できない、少なくても私には無理。ケイドンの育ての母には会ったことがあるが、感じの良い人であった。ケイドンの悪さは決して今の家庭が原因ではないと察する。

 

今日も彼は一人だった。

 

私も今はプレティーンの息子を持ちながら、いろいろ悩むことがある。

精神病いう呼び方が本当に嫌いなのだが、心を病んでいる子供たちが多い今日この頃、豊かな心を持った自信のある子供に育てるには、、

 

これが今の私の課題なのである。

 

ちょっと暗くなってしまった私である。