『いいかげんにしなさい!』
ついさっきまでいい子にお母さんと
並んで歩いていたけれど
4歳くらいの男の子が
駅の近くで
急にテンションがあがったのか
楽しそうにはしゃぎだした姿を見て
そこにお父さんらしき人がかけた言葉。
『いいかげんにしなさい!』
そこに違和感を覚えた私。
『いいかげんにしなさい!』
って
どんな加減だろう?
『いい加減』なんて
5歳の子供がわかるはずもないし
ましてや大人の私もわからない。
子どもを注意する上で
『いいかげんにしなさい!』
という言葉を使うのは
ナンセンスなのではなかろうか。
『いいかげんにしなさい!』
と大きな声で叫ぶ
パパさんママさんの声は
教育というよりも
ただの八つ当たりのように聞こえる。
『駅前は人が多いから
走っちゃダメだよ!』
『ほら!
後ろの人に迷惑かかってるよ。』
『車やバスがたくさんいるから
危ないよ!』
きっと私ならそんな風に
理由を伝えやめさせると思う。
子どもに道理を教えるのに
『加減』という曖昧なバランスを
キツく諭したところで
なんの説得力もない。
日本で育ち、日本人独特の曖昧な感覚を
ある程度理解した大人になっても
『いいかげんにしなさい!』
のいい加減が
私ですらまだ明確ではないのだから。
『いい加減』がわからないから
はしゃいでいるわけだし
そもそも
『いい加減』とは誰の基準だろうか?
いい加減の定義がない以上
それを強く言っても無意味では?
例えば大人が
同じミスを何度も繰り返したりして
上司などの目上の人から
『いいかげんにしなさい!』
と言われたら
それは
『同じ過ちを犯すな!』
といわれてるわけだから納得だけど
子どもに
『いいかげんにしなさい!』
という叱り方は賛成できない。
それは
けして教育にはなっていないはず。
今日はこんな独り言。
おまけに甥っ子達
※窓に張り付いて遊ぶ甥っ子達の図
お家の中だもん!
好きな加減でめいいっぱい遊びなさい♪
でも怪我のないようにね♪