『ほどほどにね』


この言葉をきいてどう思いますか?


私はなぜかフッと
ネガティブな印象を持つ

苦手な言葉のひとつ。



『ほどほど』とは過度でないこと

なのだけど



その過度か否かは誰の基準か…

疑問に思うことがあります。





『よーし!
先週も先々週も
週に3回ジムに行ったから

今週もがんばろうっと♪ウインク


とやる気をだしていたところ


『え?週3回も行ってるの?
ほどほどにしなよえー


と言われると

やる気を挫かれたような気持ちに
なりませんか。



多い時には週に5回も
スポーツジムに行く私にとって

3回は充分にほどほどなのに



全く運動しない人からすれば
『3回も?!』という印象になる


そして出た
『ほどほどにしなよ』
という言葉なのだけど


それはその人の生活習慣からの
価値観基準で

『週に3回のジムは過度である』
と思った表れの言葉。



『ほどほどにしなよ』





『ほどほどに…』という言葉が

いつでも不快かといえば
そうではないですよね。


最初から
ネガティブな状態があるとしたら

『ほどほどにしなよ』は
成立する言葉だと思います。




たとえば

『風邪をひいて熱があるけど
ジムにいってくる!』

の返答で

『ほどほどにしなよ』

なら風邪をひいている
という状態を心配しているわけだから

違和感はないし優しさとしての言葉と
理解することはできるけれど



『今週も3回ジムにいくぞ!』

の返答で



『ほどほどにしなよ』
と言われたら


ちょっといい気持ちのしない返事。




だから

『ほどほどに』は
あまり好きではない言葉なのです。






ちょっと待って!!

ε”ε”ε”(ノ´・д・)ノ



『適度に頑張ってね♪』
という言葉のつもりで

『ほどほどにね♪』
といってるのだから

悪気はない!!


そう思う人もいるかもしれませんが
それはチョイスする言葉ミス!



そもそも

『ほどほどに』と『適度に』は
似て非なる言葉!



それを同じように使っていては

日本人として
語彙力が足りな過ぎやしませんか?





なるだけ気の利いた言葉が使えるように
逆に不快を与える言葉を使わないように

意識を向けて日本語を選びたいと
私はいつも思っています。




『適度に』は
多過ぎず、少な過ぎず

あなたにとって
丁度よい頃合いの量でという意味です。




『ほどほどに』は
多過ぎるという前提のもと

それを否定して
戒める言葉でもあるわけです。




顔をつけるなら
こんな風に印象が違うのです。



『お酒は適度にね』
(^_-)-☆


『お酒はほどほどにね』
ε-(•́ω•̀๑)



やはり『適度に』と『ほどほどに』は
大きく違います。



しかも『ほどほどに』は
少し上から目線の言葉。



年上の上司や先生に進言するのに
『ほどほど』なんて言葉を使ったら

社会常識力を疑われます。



できることなら
ネガティブな印象を帯びる言葉があれば


それに近いポジティブな意味のある
類義語の表現が出せるようで

ありたいと私は思うのです。



『ほどほど』という言葉について
亜砂子論を熱く語りましたが

長くなりましたので
ほどほどにしておきます。(笑)