けっこう世の中には

恩着せがましい言い方を
常用して誘ってくる男性がいます。







『最近元気ないじゃん
良かったら飲みでも付きあおうか?』

『夜道暗いからおくってあげるよ』


『週末予定ないだろ?
俺も暇だし、映画でも連れてくよ』


『車買ったし、のせてあげるよ♪』



これらの言葉は
私にはみんなNGワード。



苦手な言葉のオンパレード。

共通点わかりますか?



それは『◯◯してあげる』という
スタンスで話をしているということ。




たとえば


『最近元気ないじゃん
良かったら飲みでも付きあおうか?』




一見優しい言葉のように見えても…



好きでもない男性に
こう言われたらどうですか?

じゃあ、苦手な上司なら?




元気がないときに
『誰かといたい』と思う人もいれば

『ひとりでゆっくりしたい』と
思う人もいる。



しかも
お酒でストレス発散できる人もいれば

お酒が苦手な人もいる。



そういうことは一切考えず


『最近元気ないじゃん
良かったら飲みでも付きあおうか?』

とのお誘い。



疲れていて元気なくても

こちらは、

やんわり断る方法を
考える必要がでてきます。




『ありがとうございます。
でもお酒飲めないのですみません。』

そう答えても



『じゃあお酒飲まなくていいから
せっかくの金曜なんだし
食事でもおごってあげるからさぁ~』

と返ってくるとこう思います。




(ほらきた、

また『おごってやる』…
◯◯してあげる~の上から目線。

食事代さえだせば
女の子がついてくると思うのね)




そこで

『お気持ちは嬉しいですが
今日は少し疲れがたまっていて…』

と返すと



『なんだよぉ、
せっかくおごるってゆってんのにぃ。

花の金曜がもったいないじゃんか。』



自分の意が通らず不満そうな顔して
ムスッとしながら、

強めの口調で
吐き捨てるように言われたら




そもそも
元気がなかったところに
追い打ちをかけた状況にしか

なっていないんですよね。



ようするに、その人の意向は

『花の金曜日
女の子と飲みに行きたい』

結局それだけなんです。




それを

『君が元気がないから連れて行く』
とか

さも『君のためなんだ』的に
アピールするのは卑怯です。



男なら堂々と自分主体の意見として


『金曜だから
飲みに行こうと思うんだけど
よかったら一緒にどうかな?』

そういうべきです。




もし最初からそう言われてたら

(たまには一杯くらい飲もうか…)と

少しは考える余地も
あったかもしれない。



なにより

断り易さも考えて
誘ってくれたような

大人のゆとりと優しさが
後者にはあります。





『夜道暗いからおくってあげるよ』
も、どうでしょうか??

考えてみてください。




そこまで親しくない男性と
暗い夜道を歩くのは

それこそリスキーです。



家を教えたくないかもしれないし

帰り道でメールのチェックや
電話しながら歩こうと
思っていたかもしれない。

近所を歩いていて知り合いに見られて
変な誤解をされたくない。

などなど…。




『暗い夜道を歩く』こと以上に
いろんなリスクがあります。



『夜道暗いからおくってあげるよ』





『ありがとうございます。

でも大丈夫ですから
こちらで失礼します。』



との女性の反応に

気持ちよく
『わかった。じゃあ気をつけてね』


引いてくれればまだいいのですが



しつこくそれでも…と追われたら

その人自体が
ストーカーになるのではないか?という
不安感に包まれます。




実際その人は
『君のためにおくってあげたい』のか

『自分のためにおくりたい』のか


結局のところ


その子とまだ一緒にいたいから
送りたいのが本音なのに


夜道が暗い
  ↓
君が危ない
  ↓
君のために
おくってあげるんだ
  ↓
俺って優しい♪

という

いってしまえば
浅はかな考えで誘っているのです。


『君ともう少し話していたいから
送らせてくれないか?』

ではあれば



その人のお気持ちを考慮し


『ありがとうございます。

では、あの交差点まで
送っていただこうかしら…』

という気にもなるでしょう。




また、

『週末予定ないだろ?
俺も暇だし、映画でも連れてくよ』

だって

女性を誘うのに失礼極まりない。


(暇だから私と映画?)

というよりも

(私が、そんなに週末
予定なく暇してると思ってる?)


これも
飲みのお誘いと一緒ですよね。





自分が映画に限らず
女性とデートしたいだけなのに



本当は自分の希望なのに

それを
自分で認めたがらない人の多いこと。


誰かのためにやってるんだと
どうしても思いたいようです。

『週末予定ないだろ?
俺も暇だし、映画でも連れてくよ』

ではなくて


『映画にでも行こうとおもってるんだ。

もし君に予定が無ければ
一緒にいきたいな…。どう?』



ならば
ずいぶん潔い誘い方ですよね。



内容はどちらも映画のお誘いなのに

どうしてこんなにも
受け方が違うのかしら。



『車買ったし、のせてあげるよ♪』

だって

そもそも、ドライブ行きたいなんて
言ったかしら?


これもやはり

『のせてあげる』…じゃなくて

買ったばかりの新しい車に
『のせたい』が本音ですよね。


どうしてきちんと
『自分の意見』として

誘えないのかしらと不思議に思います。



なぜそういう話し方になるのか
言語学が好きな私は

その意図を考えてしまいます。




自分から誘うことで
エスコートしなければ…という

責任がのってくる

それが嫌だからでしょうか





それとも

『人のために役に立ったんだ』と

自尊心を高めたいのでしょうか


はたまた何も考えていないのか…



どちらにせよ!


一言で言って



潔(いさぎ)が悪い。



いちいち人のためだと主張するのは
自分勝手の極みです。



君のためだと
恩着せがましく誘うのではなく


これは自分の希望だと
意思を持ってはっきり伝えるべき!!


私はそう思います。

潔い人になりましょう。