『今回こそは私も
あの人にガツンといってやるんだ』





いつもあまりにも失礼な態度をとる人が
身近にいて家族の前でもらした私の一言。


そのあと家族は
予想外にも大笑い!!


『あさこがガツンだなんて
今までの人生で言ったことないでしょ?』


そう言われてハッとしました。


たしかに、全くその通りで
私はガツンなんて言う勇気はありません。


不愉快なことがあっても
あまり言葉にしないし

ムッとしても基本的には怒らない。


『あの人は怖い、あの人は感じ悪い
なんか私、苦手かも…』

そう感じたら言葉で言い合うのではなくて

極力会わないようにしようと
疎遠になっていくだけのこと。



一緒にいるその間は
楽しんでいるように振る舞って

別れてから深いためいき、時には涙。


不愉快であること、憤慨したことを
できる限り表面に出さない。

知らぬまにそういう大人になっていました。


『飲み屋のお姉さんみたく
接客してるわけじゃないんだから

不愉快なことは言葉で
ハッキリ伝えた方がいいよ。

伝えなきゃわからないよ!



あさこにはこのくらいいっても平気だ。

こういうことしてもあさこは怒らない。

まわりがあさこの優しさに甘えて
あさこが辛くなるでしょ?』



先日友人から言われた言葉は
過去に何回も似たようなことを

他の人からもきいた言葉でした。





『怒っていることや傷ついたことを
相手につたえられない。』

私の長所でもあり短所でもあるところ。





優しさといってくれた友人だけど
優しさではなく私の弱さなのだと思う。




先方にとっては
ハッキリ伝えることで、


こうすると怒る人もいるんだな

とお勉強になり
コミュニケーション能力が
あがるかもしれない。


でも当方にとって
その行為はその場のスッキリしかない。




しかもその行為には確実に
逆ギレされる可能性も秘めている。



私が不愉快であることを伝えることで
そのあといい空気が流れるはずもなく

伝えたあとの心のスッキリ感よりも
そのあとの二人を包む重い空気が

私にはもっと耐えられない。



ドラマのように本音で語り合って
友情や愛情が深まるなんて

互いがそうとうきれいな心で

相手の気持ちを
完璧にくめ

譲歩できる余裕のある人じゃない限り

夢物語に近いと思う。



それって人を信じられないってことなのか
腹割って話せないということなのか
わからないけど


現況のすべては
自分の弱さからなのだと思う。





こうして怒らない、

いや怒れない私だから


『プライドはないのか?』

自問自答することもたくさんある。




でも私の安いプライドよりも
その場の空気を大切にしたい。


どうしてもガツンって言えない私

その理由をたまには
ガツンと書いてやるんだ!!



はい。結局言葉にはできませんでした。