ヴァチカン美術館の中での興奮は
なかなか冷めやらず
本日も美術品の写真を残してブログにします。
子供のころ
ドラゴンボールのタペストリーを
自分の部屋に飾っていた私ですが
ヴァチカン美術館の中では
宗教画のタペストリーがたくさん展示してありました。

今年日本に来たラファエロ展でも
大きなものが1つ飾られていたので
その迫力に随分と見入っていましたが
こちらではその何十倍もの数が展示されています。

まるで絵に描いたように美しい精密な表情だったり
鮮やかな色合いだったりするのですが
これは全部、糸で編んで描いているものだから
驚きです。
長い廊下にキリストのストーリーが
タペストリーによって紡がれていきます。

そもそも宗教画がこの時代
こんなに流行った理由をご存知でいらっしゃいますか?

当時は学校に通えたり教育を受けることができるのは
ごく少数の富豪だけだったので
みんな読み書きができなかったそうです。
それでもキリストの世界観を理解してもらおうと
キリスト教を普及させるために絵描に描かせたことから
宗教画が多くあるのだとか。
今もキリスト教信者はたくさんいますが
この当時ほど
「絵画と言えば宗教画!」
というほどではないですものね。
それほど豊かな生活になり
最低限の教育を受けられる人が増えたということです。
タペストリーが飾られている反対の窓からは
イタリアの青空が広がっています。
日本の美術館は外気が触れないように
厳重管理されていますから

窓からの気持ちい風を感じながら
芸術品観賞なんてできませんよね。
これも海外の美術館の醍醐味です。
こちらは「最後の晩餐」
「最後の晩餐」といえば
レオナルドダビンチの作品を
思い浮かべるかもしれませんが

先に述べた通り文字の読めない人にも
キリスト教を理解してもらうために
発展した宗教画ですから「キリストの生誕」も
さまざまな作品がありますし
「最後の晩餐」もダビンチだけでなく
いろいろな画家が描いているのです。
ちなみに今の(上の)写真で
裏切り者のユダを見つけることはできましたか?
一人だけ聖者の輪がない人がいますよね。
それがユダです!
探してみてください!
ヴァチカン美術館は
どこを歩いてもため息が出るほどの美しさ。

昨日のブログで天井画のお話をしましたが
天井をみているだけで一日過ごせそうな
細かい職人の傑作が天を覆います。

ここに何日もいたら私もキリスト教信者になりそうです。
それくらい空気が神聖で、穏やかな空間が
絵画によって作り出されているんですよね。
不思議です。

ああ、マリア様
これほど素晴らしい芸術品を
直にこの目で見ることができる幸せに
心から感謝します。アーメン★