弱い自分をどんなにさらけ出したとしても
「芯が強い人」の凛とした存在感は
その人の行動や言葉から
いつも自信が滲み出て、なんだかかっこいい。
そんなかっこいい人に憧れ
自分もそうなりたいと望むけれど
「芯の強い人」は、マネをするだけでは
どうにも手に入れようのない
独特のオーラを持っている。
そのオーラはどうしたら身につくのか。
また、
思いがけない不慮の出来事に遭遇した時に
慌てず、動じず、
自分なりの道を選べる「強い人」は
自分らしく生きていくすべを知っている。
かっこいいその人たちは
いつどのようにその強さを身につけたのか。
今まで、いつも疑問に思っていた
「芯の強い人」のオーラの源。
きっとそのオーラは、
辛いことを経験した数に比例し
オーラのパワーが増すのではないか
という答えにいきついた。
耐えがたい程の辛いことがあり、
絶望や失望で前が何も見えなくなったとき
私は、泣いても、叫んでもいいと思う。
長く時間をかけてゆっくりと癒せばいいと思う。
それでも
いつの日かそれを
「過去のことだ」と笑って話せたり、
笑って話すことが難しく、涙目になったとしても
これが
「自分の歩んできた人生の軌跡なのだ」と
話せるころに、
きっとはじめて過去の悲しみから解放され
その悲しみを過去に置き去りにして歩きだせた時
その人の人間としての強さが生まれる。
強い人はもともと強かったのではなくて
強くならざる得なかったのかもしれない。
勉強をすればするほど、単語を覚えられるように
乗り越えることが容易ではない悲しみや辛さを
体験すればするほど
人としての強度が増し
やがて「凛とした美しく強い人」をつくりあげるのだろう。