プロの取引画面を開発していると、誰もがぶつかるお悩みがあります。データはちゃんと取得できているのに、画面の動きが悪い…。銘柄を切り替えると前のデータが残ってしまう、複数のパネルを同時に更新すると少し遅れる、長時間開いたままだと更新がゆっくりになる…。

 

最初はフロントエンドの描画性能のせいだと思いがちですが、じっくり調べてみると、本当の原因は「従来のデータ取得方法」が高頻度相場に合っていないからなんです。


プロ取引画面に求められる 3 つのポイント

高頻度取引や、プロが使うチャート画面では、データの見え方が取引の判断に直結します。特に欠かせないのが次の 3 点です。

  • データの更新が途切れずスムーズで、順番が狂ったり飛んだりしない
  • 銘柄切り替えがキレイで、前のデータが残らない
  • 長時間開いていても遅くならず、安定して動く

従来の方法では、この 3 つを満たすのが難しくなってしまいます。

従来の「定期的にデータを取る方式」の問題点

多くのシステムで最初に使われるのが、インターフェースに定期的にアクセス → データ取得 → 画面更新 という流れです。低頻度のデータなら問題ないのですが、高頻度相場では以下の不具合が出てきます。

  • リクエストが重なってデータの順番が狂う
  • 一定間隔でしか取れないので、リアルタイム感がない
  • 長時間使うと遅延がたまって、実際の相場とズレる

これはシステムの異常ではなく、「ポーリング方式」は断続的にしかデータを取れないため、連続したデータが必要な相場には向かないのです。

持続データストリーム方式のメリット

「取りに行く」のではなく「受け取り続ける」方式に変えると、まるで専用のパイプを通してデータが流れてくるようになります。

接続 → 銘柄を登録 → データを受け取り続ける

実際に使うと、次のメリットがはっきりと感じられます。

  • データが時系列通りに届き、順番が狂わない
  • 銘柄を切り替えても前のデータが残らない
  • 高頻度で更新しても、画面の動きをコントロールできる

WebSocket での実装方法

リアルタイム相場で標準的に使われている WebSocket の実装コードです。

実践で使える!相場画面を安定させる 3 つのコツ

実際の開発で役立つ、画面を快適にする改善ノウハウです。

① 更新頻度を調整する

高頻度データをそのまま全部表示すると、画面がカクつきます。時間間隔を調整するだけで、ずいぶんスムーズになります。

let lastUpdate = 0;
function handleData(data) {
const now = Date.now();
if (now - lastUpdate > 200) {
lastUpdate = now;
render(data);
}
}

② データの形式を統一する

市場や API によってデータの名前がバラバラだと、管理が大変です。共通の形に整形することで、保守が驚くほど楽になります。

function normalize(data) {
return {
price: data.price || data.p,
time: data.timestamp || data.t,
volume: data.volume || data.v
};
}

③ 切断されても自動でつなぎ直す

ネットワークの問題で切断されるのは当たり前です。大切なのは、自動で復旧して相場が途切れないことです。

function reconnect() {
setTimeout(startConnection, 3000);
}

最後にまとめ

接続から購読、データ整形、再接続まで全部自分で作ると、開発の手間が膨大になります。AllTick API のような標準的な相場サービスを使えば、安定したデータを簡単に利用でき、本来の取引ロジックや画面の使いやすさに集中できます。

リアルタイム相場システムで大切なのは、「データが取れるか」ではなく「データがスムーズに見えるか」 です。持続データストリームを活用することで、高頻度取引でも安定して使える、プロレベルの相場画面を作ることができます。