機関向けの株価リアルタイムシステムを作るとき、「データが取れるかどうか」よりもAPI の安定性とデータの途切れなさが、開発の効率やシステムの信頼性を左右する最重要ポイントです。長期の運用実績と実測データをもとに、HTTP プルと WebSocket プッシュの違いをやさしく解説し、ファンドや専門取引会社で使える選び方のコツをお伝えします。実際に使える Python コードもそのまま掲載しているので、すぐに活用できます。


機関システム開発でよくある 3 つの悩み

ファンドの運用システムや取引ツールでは、株価データが全ての基礎となります。しかし現場では、次のようなトラブルが頻繁に起きています。

  • 相場が急変動するとデータが遅れて、戦略の実行に影響が出る
  • 長時間稼働させると接続が切れたりデータが抜けたりする
  • A 株・香港株・米国株で同じ API が使えなかったり、安定性が変わったりする

これらは、データの取得方式を間違えていることが原因のケースが非常に多いのです。


HTTP プルと WebSocket プッシュを徹底比較

実際の開発現場で使われる 2 つの方式を、メリット・デメリットと合わせて解説します。

HTTP プル(ポーリング方式)

  • メリット:仕組みがシンプルで初心者でも簡単に使える。1 回リクエストするだけで、その瞬間の株価データを取得可能。履歴データをまとめて取るのに適している。
  • デメリット:相場が動いているときは何度もリクエストを送る必要があり、遅れが大きくなる。混雑時にはアクセス制限がかかることもあり、リアルタイム性が求められる場面には向きません。

WebSocket プッシュ(常時接続方式)

  • メリット:一度接続したらサーバーから自動でデータが届く。遅れが少なく、データが途切れにくい。7×24 時間の常時稼働に完全対応。
  • デメリット:最初にハートビート(接続監視)や切断されたときの再接続処理を作る必要があり、少し手間がかかる。

使い分けまとめ

  • 簡易的な表示・過去データ取得:HTTP プル
  • リアルタイム取引・常時監視・機関システム:WebSocket プッシュ

市場別の実測データ(A 株・香港株・米国株)

実際に 3 つの市場で遅延と安定性を計測した結果はこちらです。

  • A 株:HTTP 1~2 秒 / WebSocket 1 秒以内(安定性◎)
  • 香港株:HTTP 2~3 秒 / WebSocket 1 秒以内(安定性◎)
  • 米国株:HTTP 2~3 秒 / WebSocket 1~2 秒(安定性○)

どの市場でも WebSocket の方が明らかに速く安定しており、リアルタイムな分析や可視化に最適です。


AllTick API 実装コード(完全に原文そのまま)

機関システムでは「機能が多いこと」よりずっと安定して動くことが重要です。AllTick APIは安定したリアルタイム株価データを提供し、以下が標準的な接続コードです。

 

import websocket
import json
# WebSocket リアルタイム株価アドレス
url = "wss://ws.alltick.co/stock?token=你的Token"
def on_open(ws):
    # サンプル銘柄を購読
    sub_msg = {
        "type": "subscribe",
        "symbols": ["AAPL", "TSLA", "BABA"]
    }
    ws.send(json.dumps(sub_msg))
def on_message(ws, message):
    data = json.loads(message)
    print("实时行情Tick:", data)
ws = websocket.WebSocketApp(url, on_open=on_open, on_message=on_message)
ws.run_forever()

接続が安定すれば、自動でリアルタイムの Tick データが届き続けます。データの再取得処理が不要になるため、管理コストやシステムの負担を大幅に減らすことができます。


現場で役立つ!株価 API 選びの 4 つの鉄則

長年の実務経験から、機関開発で必ず守るべきルールをまとめました。

  1. 安定性を最優先にする:どんなに機能が豊富でも、よく切れる API は実用できない
  2. WebSocket にはハートビートと再接続を必須にする:長時間安定稼働のために不可欠
  3. 使う市場で必ず実測する:同じ API でも市場によって性能が変わるため
  4. 用途に合わせて方式を選ぶ:簡易表示は HTTP、リアルタイム運用は WebSocket

株価 API に完璧なものは存在せず、使うシーンやシステムの規模、実測結果を総合的に判断する必要があります。今回の内容は現場で実際に使われているノウハウなので、ファンド・専門取引会社・クオンツ開発に興味のある方に、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。