先日、『世界から猫が消えたなら』を観ました。
佐藤健さんが主人公を演じているのですが
わたくし、ドラマ『ROOKIES』で佐藤さんを見て
キラっと光るものを感じて以来、
佐藤さんが出演されている作品は結構チェックしておりまして
さらに、原作者の映画プロデューサーの河村元気さんも
以前、雑誌のインタビューを読んで
「この人の考え方好きだな~」
と思った方でしたので
この組み合わせは、わたし的にはずれないでしょう!
ということで、観に行ってきました
やっぱりわたしのツボでした。
身近な人が死ぬこと、自分が死ぬことについて描かれているのですが
わたしも20代のときに父親を病気で亡くしているので
いろんなことを思い出して泣けました。
主人公の友人役の濱田岳さんの演技もすごくよくて
その演技でまた泣けました。
映画の中でこころに響いたせりふがいくつかあり
最近なかなか本を読む時間がないので
本を買うのを控えていたのですが
つい原作を買ってしまいました
わたしが響いたのはこんなせりふです。
「この世界にはたくさんの残酷なことがある。
でもそれと同じくらい美しいものがあるんだ」
それでも人生は美しい
ということを発信することが
わたしがセラピストを続ける意味だとあらためて思いました。
そして、お母さんが主人公である息子に遺した手紙の内容に
また泣けました。
「あなたの素敵なところ。
あなたは人が悲しいときに、一緒に泣くことができる
あなたは人が嬉しいときに、一緒に喜ぶことができる
そのかわいらしい寝顔
笑うとできる、ちいさなえくぼ
不安なときに、ついつい鼻をさわってしまう、その癖
必要以上に周りに気を使ってしまう、その性格
私が風邪を引くと、いつも家事を張り切ってしてくれたあなた
私が作った料理を、本当に美味しそうにたべてくれたあなた
いつもすぐに悩んで、考え込んでしまうあなた
でも悩んで、悩んで、最後には正しい答えを出すことができるあなた
あなたの素敵なところ、これだけを忘れずに生きてください。
それさえあればあなたも幸せだし、あなたの周りの人もきっと幸せだと思うから。
いままでありがとう。そしてさようなら。
いつまでもあなたの素敵なところが、そのままでありますように。」
あふれんばかりの母からの愛情が伝わってきて
少しの生きづらさを抱えていても
こんな風に自分のことを理解してくれる人が
一人でもいれば
この世界を生きていくことができる
そんなことを思いました。