奇しくも、今朝の中日新聞に載った
アウシュビッツ収容所解放70年についての社説。
憎悪が生んだ悪魔。
これ以上悪魔が育たないことを願って
一部抜粋してご紹介します。
「悪魔はいなくなったか」
ナチスから逃れたユダヤ人らが建国したイスラエルは、
中東に激しい憎悪をもたらしました。
過激派が各地に台頭し欧米への憎悪をあおっています。
日本人も人質にとったとみられる
「イスラム国」は不満と鬱積(うっせき)させた若者たちを戦闘員として集め、
憎悪をテロという暴力で爆発させています。
(中略)
激しさや度合いは違うとはいえ、
異質なものへの憎悪はそこら中にはびこっています。
憎悪は、相手の痛みや思いやることをやめさせ、
モノだからどんなひどいことをしてもいい、
と考える「悪魔」を育てます。
恐らく、アウシュビッツの非道まで、そんなに遠くはないでしょう。
「悪魔」の養い手である憎悪。
アウシュビッツは、その行き着く先を教える警告でもある、
と考えたいのです。