先日、美容院へ行ったときにスタッフの方と本の話になりました。
そして、「一番よかった本は何ですか?」と聞かれ、浮かんだのは大崎善生さんの『アジアンタムブルー』でした。
私がフランスのニースに行きたいと思ったきっかけの本でした。
人によっては感情移入しづらい登場人物の設定かもしれませんが、私は好きです。
読んで、こころが救われた、そんな本です。
少しだけご紹介しますね

『僕は葉子を失ったことで、本当にこの手にしっかりと何かを握り締めなければいけないのだ。
しっかりとした何かを得て、生きていかなければならないのだ。
アジアンタムが憂鬱の中から蘇っていくように、そして蘇ったアジアンタムこそが強く根を張り巡らすようにー。
憂鬱の中からしか、つかめないものがある。
それを、この手にしっかりとつかむのだ。』