楽天が日本一になった翌日のスポーツ新聞に

「悲しみの3・11 耐えて歓喜の11・3」

という見出しがありまして、
こんなに奇跡に満ちたことが起こるんだと、
あらためて思いました。

$la lune douce藤城茉莉花のブログ「ちょうちょ日和」-3.11


震災から3年あまり。
前向きになる努力をしても、
なかなか復興が進まない生活の中で、
前向きになることにも疲れはじめた頃。
そんな時に起こった奇跡。

人の信念はこれほどに力を持つのだと、
感動しました。



個人的には、星野監督といえば、
子どもの頃から、地元中日の象徴のような方だったので、
中日ではなく、別の球団で日本一になるのは、
少し複雑だな~と結果が出るまでは思っていたのですが、
あの優勝が決まった瞬間を目にしたら、
そんなことは吹っ飛んで、心から喜んでいる自分がいました。



中日時代の星野監督のエピソードで、
とても印象に残っているエピソードがあります。



それは、新しくオープンするナゴヤドームで
監督が胴上げされるのを夢見ていた奥さんが、
数年に及ぶ白血病の闘病の末、亡くなった日。

その日に予定されていた、
ドームオープンに向けたイベントを
欠席することなく気丈に振る舞っていたという
新聞の記事を読んだときに、
それまで抱いていた、怖い人から、
信念の強い人に印象が変わりました。



監督という役割をどんな時でもまっとうしようとする
その姿に、運命は味方をしてほしいと思いました。



その後、中日と阪神で一度ずつリーグ優勝はしましたが、
日本一には手が届かず。



阪神時代の優勝目前にお母さんが、
07年には参謀として長く監督を支えてきた
島野育夫氏が亡くなり、
たくさんの悲しみを乗り越えて、
ようやく成し遂げた日本一。



東北の悲しみを分かってあげられる人だからこそ、
11・3の奇跡の舞台に選ばれたのだと思いました。



世の中で起きる出来事は表裏一体で。
悲しみの日が、ひっくり返れば
歓喜の日になることもある。



3・11が悲しみの日から少しでも変わるように。
私に出来ることを、小さなことでも、
やっていきたいと思います。