こんにちは

いつだって　自由奔放、天真爛漫

そらゆりです

今さらながら

ローマでの生活から

おしえてもらったこと

ちょっと、書いてみます

（イヌ天国、イタリア

）

ローマのメトロ（地下鉄）の

ラッシュは、なかなかのもの

だって

イタリアの首都でありながら

主要な地下鉄のラインは

A線、B線の2本しかないんですから

（数年前から始まっていた
3本目となる C線の工事が

つい最近になって、やっと
市内の中心部である

コロッセオ周辺まで
つながってきたところです）

ま、どこを掘っても

遺跡がゴロゴロ発見されちゃうので

仕方ないですよね

いつも思うのですが

ローマって

現代まで

遺跡が残っている

貴重な都市

というよりは

遺跡の中に

現代人が

ちょこっと、居候させてもらってる

そんな感じの場所なのです

なので

いろんな不便なことも

仕方ないな～って

思います

（ま、実際は、しょっちゅう
ブーブー言ってますけどね

）

で、メトロの話ですが

（大抵の車両は
ゴリゴリに落書きされてます

それも、ぜっんぜんセンスのない
ダッサ～い落書き

ま、このダサさもローマなのです

）

こちらでは

車内で知らない人同士が

声を掛け合うのが

フツーです

混みあっている車内から

人を押しのけて

無理に降りる・・・なんてこと

しなくていいように

自分が降りる駅に近づいたら

自分の周りの

よりドアに近い場所にいる人に

「わたし、次で降りるんですけど
あなたは？」

という風に

声をかけます

で、相手が

「わたしもです」

ということならば

その人につづいて降りればいいし

「いいえ、私はまだ降りません」

ということであれば

お互いに

「では」

という感じで、前もって

立ち位置を変わります

こういう、ちょっとした

コミュニケーションが

ラッシュ時の苦痛をやわらげてくれます

初めて声をかけられた時は

びっくりしたけど

なんだか、わたしも

ローマ市民になれたような気がして

嬉しかったです

日本にいる時は

（まあ、ここ数年は
ほとんどラッシュ時の電車に
乗ることはありませんでしたが）

降りなきゃいけない駅に着いてから

「すみません、すみません！」

と必死に人をかきわけて

降りていたように思います

一言、前もって

声をかけあうだけで

人を押しのけたりしなくて

すむんだ～

という当たり前のことだけど

日本にいた時は

気づかなかったこと

そして

「時間にルーズ」なことで有名な

イタリア人ですが

これもやっぱりステキな面があります

たとえば

駅のホームに

すでに満員となっている電車が

滑り込んで来たとき

無理に乗り込もうとせず

あっさりと

次の電車を待つことにする人の

多いコト、多いコト

（ムリせずに
乗り込める電車がくるまで
何本でも、待ったりします）

学生さんとかなら、ま、分かるけど

あきらかに

通勤途中という感じの人たちまで

あっさり

乗り込むことをあきらめます

時間にかなりヨユーを持って

家を出てるのか

もしくは

多少の遅刻なんて

なんてことない、ということなのか・・・

もちろんっ

ほとんどの人は

後のほうの理由でしょう

日本にいる時から

遅刻魔であったわたしとしては

この感覚、本当に

助かってます

今の学校にだって

とりあえず毎日

遅刻しているのですが

礼儀正しいワタクシとしては

一応、教室に入るときに

「すみません～」

と言いながら入っていきます

最初のころは

本当に、ごめんなさい～

って感じだったのですが

先生が

「15分や20分の遅刻なんて

イタリアでは遅刻とは

言わないから、だいじょうぶ～」

と言ってくれたので

「あ、やっぱり？

よかった～、そうだよね～

ちょっとくらい

別になんちゅこと、ないよね～」

と、すなお～

に受け取り、安心して

今では毎日

なぜか「とりあえず、30分」は

遅れちゃいます

（もしくは、それ以上
もしくは、もう、行かなかったり・・・

）

ま、さすがに最近は

時々、困った顔されてます

「なんでいつもいつも遅いの～」

って

ま、もちろん

日本では

ここまで、のんびりは

なかなかしづらいですし

わたしも以前

会社勤めをしていた時には

なんとか遅刻しないよう

どんなに混んでる電車にも

必死で乗り込んでましたが

こっちの人たちの生き方をみて

焦って

ストレスため込んでまで

なんとしてでも間にあわなきゃっ

と思うほどのことなんて

人生にそんなにたくさんはないよね～

と、あらためて

思うようになりました　

もちろん

日本人の時間に対する

几帳面な感覚が

日本社会における

素晴らしく質の高い、安定した

世界に誇れる

様々なサービス

を支えてくれてるわけですが

個人的には

もうちょっと

不便でも、テキトーでも、良いから

おたがいに、もすこしだけ

いろんなことを

気楽にのんびりやれたら

うれしいな～

って思っちゃいます

ほかにも

ちっちゃいコトだけど

人の多い場所を歩いている時

通りすがりの人とぶつかったり

荷物がぶつかったりしても

べつに

イラッとすることじゃなかったな～

とかもね

って、わたしが特別に

「イラチ」

（大阪弁で
すぐにイラッとする短気な人のことです）

だったこともあるでしょうが

（たまに、わたしのことを
「ふんわり」とか「おっとり」とか
言ってくれる人もいるのですが

基本的には、あいかわらず
「沸点の低い」「導火線の短い」
わたしも健在です

）

これまでは

人とぶつかったり

だれかの荷物が当たった時には

反射的に

ムッとしていました

ちゃんと、前、見ててよ～

もっと、気をつけてよ～

って思ってたんでしょうね

（われながら・・・ちっちゃっ

）

自分がされると

イラッとしちゃうことだから

逆に

自分が人にぶつかったり

荷物をぶつけちゃったりした時には

しっかり、ちゃんと、謝ってました

「すみません

」　って

でも、こっちの人は

たいていそーゆー時には

「あ、ごめんなさ～い

」

と、笑顔で、ゆる～く

謝ってくれるので

こちらも

「ぜんぜん、だいじょうぶぅ

」

って、ゆる～く返せます

うっかり、人にぶつかったり

荷物をぶつけちゃったり、なんて

だれにでも、あること

「すみませんっ

」

なんて、大げさに謝ることでも

「んもぉ～

」

とイラッとすることでも、なかった

こちらでは

ささいな事に対して

真顔で謝ったりすると

「どしたの？どしたの？

気にするほどの

ことじゃないよ～

」

なんて、逆に心配されたりします

ま、こーゆーのは

は

ほんとに

ちいさなちいさな例だけれど

日常生活の中でおこる

たいていのことは

ゆるんだ笑顔と

「テヘ

」　とか　「アハ

」　を

語尾につける感じの一言で

すんじゃうことだったんだな～って

つくづく、思います

「しっかり」も

「ちゃんと」も

してなくてイイ～

ワンちゃんたちは
ホームでも

車内でも

（マジメすぎるくらいに）

いつも、おりこうさんです

にんげんは、時々、トラムの車内で

一輪車に乗ったりもします

あとね、前に

映画を見に行った時・・・

市内の中心にある

けっこう大きな映画館だったんだけど

指定されたホールに行くと

なぜか室内灯すら点いておらず

（少し早めに着いたとはいえ）

真っ暗・・・

もちろんスクリーンには

まだなにも映ってません

すでに他のお客さんも

たくさん入ってたけれど

みんな

自分のスマホのライトで

席を探してます

わたしたちもスマホを出して

なんとか席を探し当てて

座れたものの

そのあとも、いっこうに

ライトが点く気配は、ナシ

何十人もの人が

無音の

真っ暗闇の中で

ひそひそと喋りながら

映画が始まるのを

（もしくは、せめて
室内灯がつくのを）

ただ、ただ、待っています

けっこう、異様な状況だったけど

みんな

さまざまな「不具合」による

「不都合」な状況に

慣れているので

だれも、さわいだりしません

この状況自体

わたしからすれば

じゅうぶんにスゴイっ

と、ひそかに感動してたんだけど

学校帰りで

眠さ満点だった私たちも

ここぞとばかりにお昼寝

が、まあ、さすがにこの暗闇の中で

30分以上待たされた頃

近くに座ってた女のコたちが

「ちょっと、聞いてくる～」

といって、ホールの外へ

おそらく彼女たちのおかげで

そのあと、すぐに

「機材の不具合のため
上映が遅れます

その分、今回は予告宣伝はナシで

準備が整い次第
本編から上映いたします」

との放送が入り

（イタリアでは本編上映の前の
予告宣伝が
めちゃめちゃ長いのです

かるく、20分くらいは続きます

おかげで、本編が始まることには
疲れて寝ちゃうこともあります…

）

やっと室内灯だけは、つきました

（※室内灯は、だれもが予想してた通り
単なるつけ忘れだったもよう・・・）

でもでも

けっきょく

その日のその映画は

見れなかったのです～

館内放送からも

さらにずいぶん経って

本来の上映開始時刻も

かな～～り過ぎた頃に

ようやく

ひとりのスタッフさんがやって来て

「機材調整がうまく行かず、
今回の上映は中止となりました

夜の回は上映できる見込みなので
そちらに来ていただくか

もしくは、他の映画へ
振り替えてください」

とのこと

「ええ～
さんっざん待ったのに～

」

ですよね

そして、わたしの心もとない

イタリア語能力で聴きとった限りでは

「すみません」的な言葉は

一切、ナシ

（ま、イタリアに限らず
海外で謝罪の言葉を耳にする機会は
そうそうありませんけどね）

「せめて、もうちょっと早く
言いに来てほしかった～

」

って思った、そのとき・・・

その場にいた人たちが、口々に

伝言を伝えにきた

そのスタッフさんに

「 Grazie （ありがとう）

」

とつぶやいだんですよね

もちろん全員じゃないけど

半数くらいの人は、自然と

「ありがとう」　を

口にしていました

待ちくたびれて、ヘトヘトで

結局、お目当ての映画が見れなくて

がっかり・・・

してるのは、みんな、おんなじ

それでも、その上映中止となった

事実を伝えに来てくれたコトには

その人には

ありがとう、って言える

上映中止になったのは

当然その人のせいではないし

機材の不具合なんて

起こる時には、起こる

よく考えれば、当たり前のことだとしても

あの状況、あのタイミングで

「ありがとう」

が、しぜんと言える

ローマっ子の大らかさ

やっぱ、すごいな～って

思います

こういう時

前回書いたような

心からの

「かなわないな～　

」

が飛び出します

思い通りにコトが運ばなくても

ま、そんなの

じゅうぶんにあり得ること

わざわざ

じぶんの機嫌を損ねるほどの

ことではない

ローマの人たちは

思い通りに行かなくて、当たり前

だれの人生も

失敗込み、が当たり前

に対する理解が深く

（ま～、日々、鍛えられてますから

）

だから

多少のことでは

いちいち深くは落ち込まない

ように、見えます

いや、もちろん

落ち込んだり、イライラしたりも

してるんでしょうけど

(そーゆー人はそーゆー人で
めっちゃ分かりやすく
オモテに出します

そゆのも、好き

）

そんな、たのしくない気分に

長いあいだ

自分を支配させないコトに

長けているように見えます

他人が失敗しても

自分が失敗しても

そんなの

あたりまえのことだから

必要以上に

落ち込まない

おこらない

それよりも

がっかりとか、イライラとかに

自分を支配させてる時間が

もったいない

じぶんが好きだから

じぶんが大切だから

ゴキゲンでいたい

*:..｡o○☆ﾟ･:,｡*:..｡o○☆ *:..｡o○☆ﾟ･:,｡

もちろん、お気楽な一時滞在者として

ひいき目に

見てる部分はたくさんあるんだろうけど

今のわたしに

こーゆー部分が

とくに

目に飛び込んでくるということは

わたしが、そーゆー人生を

たくさん

見たがっていたのでしょう

そんな人たちに会いたくて

イタリアに

やって来たのでしょう

ひさびさに（

）

心屋ふうに言わせてもらうと

わたしにとって

イタリアは

「後者が、輝く国

」　です

後者の

後者による

後者のための、国

（ちなみに・・・

困りきってからの

彼らの柔軟な対応力

新たなアイデアを生み出す
自由で豊かな発想力は

スバラシイものがあります

）

～　愛をこめて

　～

（車内の電光掲示板が・・・）

（文字化けしてたりね

3度見くらい、しちゃいました

次の到着駅を知らせる
車内放送も

逆方向のものが延々と
ヘーキで流れてたりもします

）

なにかを期待しすぎていると

うまく行かなかったとき

がっかりしちゃう

自分の人生に

アレコレ、求めすぎると

他人にも

アレコレ、求めたくなる

で、じぶんにも他人にも

どんどん厳しくなる

でも

うまく行かなくても、あたりまえ

失敗するのも、あたりまえ

って、思ってたら

毎日

ごきげんなじぶんで過ごせる時間が

より、多くなるよね

そして

やりたいことを、やってみる

も、より、カンタンになるよね

〇〇が、輝く国