西安は、シルクロードの出発点。

と、以前来た時にガイドさんが言っていた（という記憶）。
それは、西安に残っている城壁に上がったときのこと。

出発点というんだから、旅人たちがこの城壁を出て行く時に、これからシルクロードを旅するんだ！　という気持ちになったんだろうねと想像しながら、下を見下ろしたのだ。

しかし、今回旅行に行って、それは微妙に間違っていたと気づいた。笑。

西安の城壁は、完璧な形で残っているというので、歴史的に、文化的に貴重なものだ。
けれど、今回気づいたのは、今も残る城壁、中国語では「城墙」というが、それは、明の時代の1374～1378年に作られたものなのだということだ。

シルクロードが１番華やかだった隋唐の時代のものではないのだ。
隋唐の時代には、街はずっと大きくて、城壁はもっと外にあった。現在の城壁からは、タクシーで１０分くらい離れている場所だ。

明の時代でも、もちろん、シルクロードはあっただろう。けれど、私が悠久の歴史に想いを馳せたのは、あくまで隋唐の華やかだった西安の様子だ。それは、もっともっと面積の広い大きな街の城壁の上からの出発点だったのだ。

それを、明の時代の小さくなった城壁からうっとり想像していたのだなと思うと、十年前の自分の無知さに笑えた。

隋唐時代の「城墙」は残っていないが、記念公園がある。

記念公園沿いに歩いていくと、曲江湖につきあたる。
左側の木の向こうが湖。湖の周囲は、約４キロ。朝は、ジョギングや歩いている人がいっぱい。

公園の中、石に書かれた文字は、五言絶句の韻の踏み方を示している。
文化の香り高くしようとしている？

近くには、最近できた「大唐芙蓉園」というエンターテイメントパークがある。
あまりオススメできない。１２０元も入場料を払って、あまりおもしろくない。

でも、蓮はきれいだった。

つづく。

西安へ旅行、2