ひと山越えたところでふっと入ってくる声が、
あの頃の私が抱いていた
「ブラック・コンテンポラリー」のイメージそのものだった。
密度のある深い声。
でも高音域では少しキリキリと、叫びを内包したような声になる。
艶かしくねばってみたり、ぱっと踵を返して突き放したり、
彼女の声そのものの持つ表現力に、ひれ伏してしまう。
3オクターブの表情豊かなその声は、
言葉以上の何かを訴えかける。
あーあ、CDで聴きたいな~。(これもカセットテープなのよ・泣)
- Anita Baker
- Rapture
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80年代を代表する、シンガーの一人、アニタ・ベイカー。
グラミー賞の常連だった彼女が音楽シーンを離れたのは、
家庭を優先したからだそうだ。
夫と2人の息子の側で10年の時を過ごし、
2004年、ブルーノートレーベルからまたアルバムを出した。
47歳のアニタ・ベイカーは、きっと更に深くなっているのだろう。
◆東芝EMI 公式ホームページ (←試聴もあるよ)
- Anita Baker
- My Everything
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wakuwakuさん の恒例企画、
今週のお題は「ブラック・ミュージック 」。
黒人かどうかなんて、特に意識せずに音楽を聴いてきたから、
どれが「ブラック・ミュージック」だったのか良く分からなくて、
改めてCDラックを眺めてみちゃった。
中には、ジャケットの写真を確認しないと分からない人も…。
まったく、データに弱いったらありゃしない。