百花がグッときた歌を紹介する
「勝手に『万葉集』」シリーズ
しばらく恋の歌が続きそうです。
(なぜなら私が共感しやすいから…!)
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百花郁栄はこんな人→★プロフィール
(以下、『万葉集』の本文・口語訳は全て『新編 日本古典文学全集』(小学館)から引用しています)
ただ一夜
隔てしからに
あらたまの
月か経(へ)ぬると
心惑(まと)ひぬ
【口語訳】
たった一晩
逢わなかっただけで
(あらたまの)
一月も経ったかと思って
心は千々に乱れます
恋人と会えない時間て
長く感じますよね。
特に恋が始まったばかりでお互い燃えている頃なんかは。
一晩が一ヶ月にも感じるほど、
恋人のことで胸がいっぱいで、
恋しくてたまらんのです。
毎日毎分毎秒一緒にいたいのです。
誰もが共感できる気持ちを
シンプルに表現している、
素直な歌が私は好きなようです。
ちなみに、
これは男性の歌です。
そう知ると、
また味わいが変わりませんか?
あなたは、また
あなたの恋人はどうでしょう?
こんな風に思って(くれて)いますか?
ふふふのふ