らごむ通信は、普段ママ達からよくあるご質問を踏まえながら、私なりにまとめた母乳&育児のお役立ち情報です。より多くのママ達へ、日々の育児の参考にして頂けたら幸いです
最近、よく伺うご質問の中に、このような内容があります。
『今は母乳だけで足りているので、ミルクをあげる必要はないんですが、この先家族に赤ちゃんを預ける時や、保育園に入園後のことを考えると、哺乳瓶でも飲めるようにしておきたいのですがどうしたらいいですか?』
このように、“完全母乳だから、哺乳瓶は使わない"ではなく、自分に合った授乳方法を模索しているママは少なくありません。ライフスタイルは人それぞれ。自分に合った授乳方法をしっかり確立していくことは、とても大切なことですよね
そこで今回は、完全母乳中でも哺乳瓶を併用したいママへ、その授乳方法についてまとめてみました。
哺乳瓶飲みはいつから始める?
ズバリ!なるべく早く始めましょう!
その理由は、赤ちゃんが「乳頭混乱」を起こして哺乳瓶を拒否してしまうことを防ぐためです。
おっぱいと哺乳瓶の飲み方には、赤ちゃんの舌の使い方など違いがあります。
したがって、哺乳瓶を使用していない期間が長ければ長いほど、哺乳瓶の飲み方が分からず、混乱して拒否するようになります
また、初めは混合栄養で、おっぱいと哺乳瓶の両方飲みが出来ていた赤ちゃんも、母乳量が増えて、暫くおっぱいのみで過ごしていると、その後再び哺乳瓶から飲ませようとした時に、拒否してしまう場合があります
哺乳瓶飲みの回数は?
普段の授乳回数のうち、1〜2回程度を目安にして、毎日継続するのがオススメです
その時は、哺乳瓶だけで授乳するようにします。そのため、母乳は授乳前に搾乳(手搾りor搾乳器)して哺乳瓶で飲ませることになります。
➨参考までに、1回の授乳量は、生後1ヶ月頃で100ml、生後2ヶ月頃で120〜140mlが目安になります。
(1日7〜8回授乳の場合)
哺乳瓶飲みの次の授乳タイムは、おっぱいから母乳をしっかり飲んでもらいましょう!
【これまで混合で授乳していた場合】
おっぱいを飲ませた後、哺乳瓶でミルクを追加した時
①ミルクの飲み残しが増えてきた
②哺乳瓶を飲まなくなってきた
このような場合は、前述のように、哺乳瓶だけで授乳する時間をつくるようにしましょう
乳房トラブルを起こさないために
哺乳瓶で授乳する時、事前の搾乳が困難な場合は、ミルクを使用してもかまいません。
その場合は、乳房内の残乳ケアを忘れないようにしましょう!
残乳は、ある程度乳房に溜まっていても無自覚・無症状ですが、ある時急に、痛みを伴うシコリになったり、乳首に水疱などを形成して、授乳が困難になるトラブルを招いたりすることがあります
【哺乳瓶で授乳する時に事前に搾乳が出来ない場合】
①次に乳房から飲ませた後に少し搾乳する
➁お風呂の後や消灯前などに少し搾乳する
このように、乳房に溜まった残乳を排乳して、トラブル予防をしておきましょうね
●この時の搾乳の目安●
○射乳(ピューピュー飛ぶ母乳・ポタポタと勢いよく出てくる母乳)が見られなく程度まで搾ります。
○手搾りなら、なるべく乳首(乳輪の辺縁)の色んな角度に指を移動させて搾乳しましょう。
○手搾りが負担に感じる場合は、搾乳器を使用しましょう。
○搾乳後にも、乳房の外側付近が張って気になる時は、その部分を水で絞ったタオルで数分程度(皮膚が冷えたと感じる程度)、冷やしてみましょう。
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