食べ物ではありません・・

江頭がトムと留守番中に

ピンポーン。




私が帰ってきたら江頭が
●●さんっていう方から出産祝いに食べ物を頂いたょ。
台所にある・・



台所へいってみるとこれが・・・




このブランドを見て・・・。

食べ物じゃねぇぇぇぇぇぇ。



「ｆａｍｉｌｉａｒ」
このブランドは食べ物は扱っておりましぇん・・・。





うんうん。

「聞こえますよ」

叶夢が誕生してから２１日目。

私・江頭は聾者であり・・
二人の間の子、叶夢は健常者である。

入院中・・。

忘れられない場面がある。


私の親は、

「叶夢、耳がきこえたらいいね・・」

と妊娠中から言われ続けてきた。



叶夢が誕生後、
病院のサービスで聴力検査があった。

結果は既に出ていた。

母はすごい気にして私が
気付かないうちに看護婦に尋ねた。

「耳は聞こえてますよ。」

すごくホッとしたのか
うれし涙を・・
めちゃ号泣き・・・

している母。


最初は何泣いているのか疑問だった。
看護婦から聞こえていることを教えてもらった。


複雑な気持ちだった私と江頭。



デフファミリーで育った江頭。
健常者ファミリーで育った私。


私の環境はつらかった。
豊富な家庭に育ったもの、
コミュニケーションが取れない事が一番
すごくつらかった。

親に話したい事など全て思い通りに話せた事は
一度もない。

手話ができない親が憎かった。
自分と同じデフの親がよかった。


逆に・・・
叶夢もそんな気持ちになる日がくるのかな・・。


私も江頭も発音が上手ではない・・
コミュニケーションが上手く行かず
反発してくる日がこわいな・・。


時代が変わり手話がオープンになってきているので
叶夢も・・

手話でコミュニケーションを
周囲から見られることに恥ずかしからず
気持ちがオープンな子になってほしいな・・。







うんうん