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 La Femení(ラフェメニー)とは、カタルーニャ語で「女性の、女性的な」といった意味です。現在スペイン女子サッカーを肌で感じ勉強している私達がこれからの日本の女子サッカーのために出来る事は何かと考え2013年から始動しました。

今後、日本で女子サッカー界発展の為に貢献できるように現在スペインで学べる事を精一杯吸収していこうと思っています。主に、スペインに住みながらサッカー文化を感じる事、バルセロナの女子サッカーリーグでプレーして感じる事、指導者ライセンスの取得を通してスペインサッカーの技術・戦術理解を深める事、です。

このブログを通じて日本女子サッカーの発展に貢献できることを少しでも多く発信していけたらいいと思っています。よろしくお願いします。

 
                                                                   
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日曜ストリートサッカー


バルセロナでは、日本人によるストリートサッカーが毎週日曜日に開催されています。

日本人だけでなく、スペイン人、子どもから大人まで参加している自由なストリートサッカーです。



今週末はリーグ戦がなかったので、あさこと私も参戦してきました!

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バルセロナはすっかり寒くなり、朝の一仕事を終えたあとは、
正直行くか迷うくらい凍えていましたが笑、行ってよかったです。


まずは、ずっと怪我をしていたあさこと一緒に蹴れたこと。


そして、多くの有名なサッカー選手が「僕の原点はストリートサッカーだ」というように、
今日のストリートサッカーでも学ぶことがたくさんあったこと。




ビブがないなので、顔をしっかり上げないと味方が分からない、
普段やっていない仲間とのコンビネーションをいかに作っていくか、
仲間も相手も、一人一人のプレーの癖を出来るだけ早く見極める、
壁も利用してパスをする、
子どもたちをいかに活かすか、


そんなことを考えながら、楽しく一時間半くらいぶっつづけでプレー。



今日一番の収穫は、いつも個人技に走る人との関係を作り、最後はお互いを意識し合えたこと。

最初はいつも通りか、と思っていたのですが、
彼は絶対にパスもドリブルもうまい選手で、
でも遊ぶ余裕があるからいつも個人技で遊んでいる
そんな印象を受けていました。

そこで、私がボールを持ったら必ずまずは彼の位置を確認する、
パスも積極的に出すし、受け手のときも積極的にパスコースを作る、
そんなことを繰り返していたら、
徐々にパスも出してくれるようになり、
最後の方には彼がボールを持っているときに後ろを向いてまで
私の位置を確認してくれるまでになっていました。

ほんの1時間ちょいですが、ボールを通じたコミュニケーションが
何か結果をもたらした感じで嬉しかったです。


膝が少し痛み始めたなぁ~くらいまでプレーでき
すごく楽しかったです。



またリーグ戦がないときは積極的に参加していきたいです!!


めぐ
今日はバルサ対スーリッチ(スイス)の女子チャンピオンズリーグがバルセロナミニスタディで行われました。


バルサは今週末のリーグの試合はストップ。この試合はクリスマス休暇のどこかに延期されるそうです。

結果は前半1-0、後半2-0で3-0のバルサ勝利。

スイス代表チーム、スーリッチとの技術・戦術的な差は私から見てかなりありました。
前半の序盤に得点したバルサはずっと優勢な状態で試合運びをしていたように思います。



スーリッチはフィジカル的に強く、ライン際での寄せなどは激しく行っていましたが、戦術的にボールの運びを読む力が足りずにどうしても守備では遅れて寄せに行ってファウルをもらう場面が目立ちました。

それでも後半、決定的なチャンスを作ったりとカウンターの際には縦へのスピードで勝っていたと思います。


バルサは逆に優勢な状態だと分かってから得意のパスサッカーを広げるも、まさに『相手に合わせたサッカー』で無駄にミスをしたり、ミスをしてもDFに行かなかったりとモチベーションの部分ではムラがあったように思います。
それからライン際での数的有利や1対1の状況では個人の能力に偏ったプレーでせっかくのチーム全体の良いポジショニングも活かし切れていない部分があったかと思います。
勝っている試合の中で前線の選手全員が点を取りにエゴプレーに走れば、結果ミスに繋がったり余計に走らなければならなくなってしまいます。

選手1人1人の技術、個人戦術はリーグの中でもずば抜けている彼女達だからこそもっとチームで効率的なサッカー展開をすることができるのはないかと思いました。



それでも圧倒的な差で最後は3点を決めて快勝。
フィジカル的には小柄な選手が多いバルサでしたが常にボールを走らせてスーリッチを翻弄しました。





来週はスーリッチのホームで第二戦が行われる予定です。

ぜひスペイン代表としてバルサに次節進んでもらいたいと個人的には思っています!

ちなみに今日の動員観客数は1,163人でした。
入場料も無料でした。もっともっと多くの人に興味をもって来てもらいたいですね!


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Muchas gracias por leer!
Hasta luego:-)
先日la femeníとしての第一回目のバレンシア遠征で出会ったレバンテUDのU-14~16女子チームの監督、マタにインタビューをさせて頂いたので、その内容を紹介したいと思います。








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監督履歴を教えて下さい。











男子の小学生~中学生年代全カテゴリーを持った後、女子の14~16歳チームの指導を開始。後に現在のUDレバンテからオファーがあり今は女子中学生年代の指導をしている。今年3年目。











女子チームを持つ時特別気を付けている事はありますか?











まずはフィジカルトレーニングは男子とは全く違ってくる。彼女ら(高校生年代)はまだ成長途中であって、リーグ戦では20歳代のチームと戦わなければならないけれど、身体の作り方は男子の中学生年代と同じくらいのレベルでトレーニングするんだ。











あとは僕の見解では、男子と比べたら女子の方が規律正しい。常に集中して話を聞くし、分からないことがあったら質問する。男子だとメニューを説明した時点で勝手に理解して最後までちゃんと話を聞かなかったりするけど女子だとしっかり聞いてから分からない事があったら質問する。監督にとっては好ましい事だよ。これが女子チームのトレーニング中におこるプラスな点だと思う。











ピッチ上で特別にチーム作りのためにしていることはありますか?











練習の始めにするアップのメニューはパスやコントロールといった基本的な技術やゲーム形式のフィジカルトレーニングができるように作っていて、時々チームの雰囲気作りのために面白いメニューを入れることもある。でも練習前はモチベーションを上げることが目的で、練習の最後に必ず何か楽しいメニューを行うようにしているんだ。これはほぼ毎回やるようにしている。
技術・戦術・ポゼッションなどその日メインで練習したい事が上手く行くように真面目な姿勢で練習に入って、練習の最後にチーム作りのためのメニューをするようにしている。











男子チームと女子チームとではどちらの方がチームの中で良い雰囲気を作るのが難しいですか?











男子の方が難しい。特にこの年代のチームはね。一般年代の女子チームも持った事があるし、その時は確かにチーム内でのグループもあった。でもチーム作りにしっかり奮闘すれば良い雰囲気は作り出せるものだと思う。(ちょうど練習最後にPK戦をして盛り上がっている選手達が騒いでいるのを見て)ほら、こうやってチームは団結して行くしすごく素敵なことだよ。特に僕のチームでは固定されたレギュラーは存在しないんだ。選手みんなが同じようにトレーニングして同じように成長して、一つのチームを作るためにさ。レギュラー組とベンチ組と分かるようにビブスを振り分けたりしないで、出来る限りみんな平等に試合に出るチャンスがあるようにしている。それもチームを作るということだと思う。











特にこの育成年代において気を付けている事や特別することはありますか?











今週は(インタビュー当日、金曜日)リーグが週末ないからフリーにしたけど、いつも前節の試合のビデオを見てプレーの見直しをしたり、FIFAプログタムのプレー集ビデオを見たり、雰囲気をよくするためのモチベーションを見ることもある。あとはボードを使ってピッチ上での動きや戦術を細かく説明したりもする。それは金曜日の練習前に小1時間くらいやるんだ。











 









いつも試合はビデオで撮影するのですか?











今まではビデオがなかったりで出来ない事もあったけど基本的には撮影するようにしているよ。そのあとそのビデオを加工して分かりやすく説明することでプレーの修正や向上があるようにね。











 









監督から見て成長する可能性のある選手とはどんな選手ですか?











今は育成の段階にあるから、それを予想するのは難しい。今はそこまで身体能力が高くない選手でも数年後にはすごく伸びている可能性もあるし、その逆もしかりだと思う。確かに中にはずば抜けて能力の高い選手もいるしその選手の将来性は他の子より高いと思うかもしれないけれど、それでもまだ育成年代だから先の事は誰にも分からない。だからしっかり練習をしてその先はどうなるか様子をみるしかない。16~18歳くらいになって身体が出来上がって来た時に自分がどの位置にいるのか見極めてどのカテゴリーに進むかを決めるべきだと思う。












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急な訪問にも関わらず快くインタビューを受けてくれたマタに感謝です。



このインタビューを通して見ても分かるようにこっちでは育成年代と一般年代ではサッカーを通して学ぶべきことがはっきり分かれているように思います。そのことを考えながら練習メニューを作りリーガを戦って行く彼女達は歳を重ねるに連れて大人のチームへと少しずつ順応していけるのだと思います。