透明な傘越に見上げる
曇った空から雫が流れて
苛立った心を慰めてくれる
少し等閑にしていたものへ目がいく
安らぎを与えてくれる雨もいい
今は目に入ったものを素直に受け止めて
ここにいる
何もなく何かを求めて、もがいているんだろう
今を行き夢を持ちそしてやがて朽ち果てていく
それでも生きている
見つめている
この風景はどのように見えるのだろうか
屋久杉からはどう見える
月からは
星からは
長いときからは何もなく何も感じないまま歴史に埋もれていくのだろう
そんな事さえ感じられないものかもしれない
証もなくそのまま歴史に埋もれる
それが良いのかもしれない
見えない幸せ
か
今を漂うのもまたいいのだろう