母ルミ子の父が亡くなりました。
ルミ子の父だけあって、若い頃はそりゃもうすごかったそうです。
事業を失敗すること数回。
祖父の代で手放した土地には、今、高校と市役所が建っています。
母が恨みがましく祖父の過去のことをこぼすようになったのは、まだつい最近。
ワタシにはカカカと笑う明るいじーちゃんのイメージしかありません。
ワタシが幼い頃、祖父はなぜか夜間学校の教師をしていました。
経歴が謎ですが、あまり母は祖父のことを語りたがらないので聞けずじまいです。
亡くなる数日前、お彼岸だからと息子を連れて祖母のお参りに行ったとき、
祖父に会えたのが今生の別れとなりました。
90過ぎているので、大往生。
悲しいというより、さみしい気持ちがいっぱいです。
もう、在所にいってもじーちゃんはいないんだな。
息子にもっと会ってもらえばよかったなあ。
ぬぐってもぬぐってもしょっぱい涙がじわりとにじみます。