昨日は、久しぶりの雨でした。
ガーデニングにとっては、
程よいお湿りで
よかったのですが、…
お茶会日だったので、
雨は生憎の天気となりました。
昨年から始めた
入江家での錦秋の茶会です。
今まで何度かブログにアップしてきた
高砂市の重要文化財に指定されている入江家です。
江戸時代から塩田業を営まれてきた
豪商のお屋敷で、
家の中は年に一度公開されますが、
それ以外にもここを活用してイベント企画をしているのが、
曽根小町グループ
(笑いの絶えない活力みなぎる奥様集団)
その小町とわが師匠率いる
これまた笑いの絶えない
京和社中(仮称)のタイアップで
二度目のお茶会が開催できました。
お茶会は、
客として参加すると
優雅なひと時を楽しめますが、
ホスト側の準備は、なかなか細やかで、
この準備を経験すると
客をもてなす心配りについて
いい勉強になります。
道具の数々は、
すべて、師匠がこの日のために
季節や場所柄を吟味して
準備されます。
(写真は前日なので花は入れてませんが)
香炉やその敷布も、
座敷をしつらえていきます。
入江家の庭には、この時期
ツワブキの花が咲いています。
庭の風情も、
お客様をもてなすご馳走の一つです。
何だかわかりますか?
お茶の世界では
11月がお正月なんです。
春に摘み取った茶葉を
この茶壺の中でじっくりと寝かせ、
11月にこの壺の封を切るのです。
そして出したばかりの茶葉を石臼で挽き、
茶を点てるのです。
いわば茶の口開きが11月で、
挽きたてのお茶が頂けるということです。
(すべてお師匠さんから教えて頂いたことなんやけどね)
こういう話や、
軸や道具のいわれなどを聞きながらお茶を頂くと、
一服のお茶を飲むひと時が、
豊かで味わい深くなり、
お客様方に満足して頂けるのだと感じます。
11月は本来、
炉を使ってお茶を点てますが、
(炉というのは、掘り炬燵の小さいのんみたいに畳を切り抜いてあるやつね)
入江家の座敷には、
炉が切ってありませんので、
風炉という釜をかける火鉢のよいなものを使います。
本来は風炉の中に炭をいこして
湯を沸かしますが、
重要文化財の入江家内では、
火は使えませんので
電気式のものを使います。
お点前で使う水差しです。
淡いピンク色なんですが、
水を入れるど、
色が濃くなるんです。
お茶の道具って
ほんと美しく味わい深いものが多くて、
それを見せてもらうのも
楽しみの一つです。
秀吉など名だたる武将が、
名器といわれる茶碗や茶入れを欲するのが、何となーくわかる気がします。
さて前日の準備はこれぐらいにして
当日は…、
お客様が入るのを待つばかり。
実際のお茶席の様子もお伝えしたいのですが、
残念ながら
画像はここまでです。
これ以降は、
スマホを持つ暇はありません。
5席、90人程のお客様が起こし下さいました。
皆さんご満足頂けたでしょうか
生憎の雨と書きましたが、
しっとりと落ち着いた庭になり、
これも良かったかなぁ
と思える茶会でした。