sometimes I think or feel...
something prick at my heart...
I write down such a thing at this page.
私の紡いだ言葉で
あなたの心が少しでも動いて
あなたの日常とほんの少しでも重なってくれればいいなぁ
そんな想いで書いてます。
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雨
滲む。にじむ。
泪で視界が滲んでいるのか、分からない。
滲む:①液体が物にしめて広がる。
②液体がうっすらと出てくる。
車のライトと信号機のそれが
雨で満ちた水面に滲んでいる、
ということになるのか…。
急などしゃ降りに遭ってしまった。
乾ききった道は水で溢れている。
その溢れた水面を
びしゃりびしゃりと、歩く。
買って間もない新品のスニーカーは
ぐしょぐしょだ。
びしゃり。
足の先から波紋が広がる。
雨粒と一緒に、一瞬で、溶けて、消える。
「今、この時が止まってしまえばいい…」
初恋みたいだ。
吐露した後、自嘲したが、
その一瞬はまぎれもなく本心だった…。
そして今、どしゃ降りの中
家路へ向かう。
そう。
あの一言は本心だった…。
水面は滲んでいる。
歩いているのに景色は変わらずに。
泪で視界が滲んでいるのか、分からない。
滲む:①液体が物にしめて広がる。
②液体がうっすらと出てくる。
車のライトと信号機のそれが
雨で満ちた水面に滲んでいる、
ということになるのか…。
急などしゃ降りに遭ってしまった。
乾ききった道は水で溢れている。
その溢れた水面を
びしゃりびしゃりと、歩く。
買って間もない新品のスニーカーは
ぐしょぐしょだ。
びしゃり。
足の先から波紋が広がる。
雨粒と一緒に、一瞬で、溶けて、消える。
「今、この時が止まってしまえばいい…」
初恋みたいだ。
吐露した後、自嘲したが、
その一瞬はまぎれもなく本心だった…。
そして今、どしゃ降りの中
家路へ向かう。
そう。
あの一言は本心だった…。
水面は滲んでいる。
歩いているのに景色は変わらずに。
感じる
残暑お見舞い申し上げます。
今年の夏はいつも以上に
危うく儚い刹那を感じています。
一瞬一瞬のきらめき…。
ご自愛なさってください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私、死んじゃうのかと思った。
ひぐらしの鳴き声と重なる
箏の演奏聴きながら、
奥に見える海に向かう鳥居を見ていた。
空は夕暮れ、桃色に染まる雲と淡い蒼。
すごく美しい空間だった。
…。眩暈がした。
視界が朧気になった。
脂汗出てきて立てなくなった。
しゃがんでみても、くらくらした。
友人に「ごめんね」と云って、奥の岩に座った。
座ってられなくて、またしゃがんだ。
脂汗が止まらなくて、頭が割れそうなくらい痛くて吐き気がした。
ぼんぼりの灯り、
ひぐらしの鳴き声、
かき氷の甘い汁の香り…。

救急車乗るのかと思った。
(こういう思考になれる時点で大丈夫だったのだけど)
私、こんなにも感受性強かったんだ。
(後に、友人に言われて気付いた)
すごく楽しい夜だった。
すごく美しい夏の宵だった。
危うくて、儚くて、刹那…。
あの人を想った。
あんなにも烈しい恋…。
一瞬一瞬が短いからこそ、
私はその一瞬を愛したい。
花の命は短いから
あんなに美しく咲くんでしょ?

芙蓉。
花言葉「しとやかな美」
今年の夏はいつも以上に
危うく儚い刹那を感じています。
一瞬一瞬のきらめき…。
ご自愛なさってください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私、死んじゃうのかと思った。
ひぐらしの鳴き声と重なる
箏の演奏聴きながら、
奥に見える海に向かう鳥居を見ていた。
空は夕暮れ、桃色に染まる雲と淡い蒼。
すごく美しい空間だった。
…。眩暈がした。
視界が朧気になった。
脂汗出てきて立てなくなった。
しゃがんでみても、くらくらした。
友人に「ごめんね」と云って、奥の岩に座った。
座ってられなくて、またしゃがんだ。
脂汗が止まらなくて、頭が割れそうなくらい痛くて吐き気がした。
ぼんぼりの灯り、
ひぐらしの鳴き声、
かき氷の甘い汁の香り…。

救急車乗るのかと思った。
(こういう思考になれる時点で大丈夫だったのだけど)
私、こんなにも感受性強かったんだ。
(後に、友人に言われて気付いた)
すごく楽しい夜だった。
すごく美しい夏の宵だった。
危うくて、儚くて、刹那…。
あの人を想った。
あんなにも烈しい恋…。
一瞬一瞬が短いからこそ、
私はその一瞬を愛したい。
花の命は短いから
あんなに美しく咲くんでしょ?

芙蓉。
花言葉「しとやかな美」
おいしいからだ
おいしい体になりたい。
おいしいおなかになりたい。
おいしいくちびるになりたい。
そしたら触れたくなるでしょ?
けっして、あひる口でもないし、
ぽってりもしていない
薄いくちびるだけど…。
触れた人がしあわせになる体になりたいな。
暑くて汗をかいた湿った肌から、
おいしい匂いが香る体になりたいな。
触れた人だけが分かる香り。
風にふわっと漂う甘い香り。
おいしい体になりたくて、
私は美味しい食事をもぐもぐ
喰べるのだ。
おいしいおなかになりたい。
おいしいくちびるになりたい。
そしたら触れたくなるでしょ?
けっして、あひる口でもないし、
ぽってりもしていない
薄いくちびるだけど…。
触れた人がしあわせになる体になりたいな。
暑くて汗をかいた湿った肌から、
おいしい匂いが香る体になりたいな。
触れた人だけが分かる香り。
風にふわっと漂う甘い香り。
おいしい体になりたくて、
私は美味しい食事をもぐもぐ
喰べるのだ。
「彼氏ができました!」
文春新書『泣ける話、笑える話』
著者:徳岡孝夫、中野翠
エッセイ集である。
その中の一つ、「彼氏ができました!」(勿論、徳岡先生)の
モチーフが私だと言うので、手にとってみた。
一昨日、文藝春秋でアルバイトしていた頃お世話になった
編集者MさんとFacebookで再会した。
その方とメールの遣り取りで、このことを知った。
編集者Mさんは最近、徳岡先生とこの内容の真為について、
私を話題にしていた、とも仰っていた。
そして「徳岡さんに一緒に逢いに行きましょう!」
と仰ってくださったので、
お逢いして、真為をお伝えしなければ…と思ったのだ。
…。
読了。
途中、10年くらいも前の出来事なのに、
私のことをこんなにも覚えてくださっている…ことに
感動し、涙が滲んだ。
さて、真為、だが。
正直、その「彼氏ができました!」と言ったことも
覚えていない。
そして、その彼氏が誰なのかもあやふやだ。
先生がお書きになっているとおり、
「仕事から解放されて聴く”ピアノ・ソナタか何かのように”
聴いていた(お喋りしていた)」のだ。
ただ覚えているのは、
ロースカツ定食とビールを頂きながら、
先生とお喋りしていたこと。
しかも、先生のお話が楽しくて楽しくて、
先生の教えて下さる映画や小説を
片っ端から読んでいたこと。
そして小説を教えて下さるときに
いつも仰る一言
「君、まだ読んだことないのかね!?
知らんのか!?」
これに毎度毎度冷や汗を滲ませていたこと。
10年前のたった月に2日だけのアルバイトが、
それに付随する出来事が
走馬灯のように駆け巡った。
お逢いするのが愉しみだ。
著者:徳岡孝夫、中野翠
エッセイ集である。
その中の一つ、「彼氏ができました!」(勿論、徳岡先生)の
モチーフが私だと言うので、手にとってみた。
一昨日、文藝春秋でアルバイトしていた頃お世話になった
編集者MさんとFacebookで再会した。
その方とメールの遣り取りで、このことを知った。
編集者Mさんは最近、徳岡先生とこの内容の真為について、
私を話題にしていた、とも仰っていた。
そして「徳岡さんに一緒に逢いに行きましょう!」
と仰ってくださったので、
お逢いして、真為をお伝えしなければ…と思ったのだ。
…。
読了。
途中、10年くらいも前の出来事なのに、
私のことをこんなにも覚えてくださっている…ことに
感動し、涙が滲んだ。
さて、真為、だが。
正直、その「彼氏ができました!」と言ったことも
覚えていない。
そして、その彼氏が誰なのかもあやふやだ。
先生がお書きになっているとおり、
「仕事から解放されて聴く”ピアノ・ソナタか何かのように”
聴いていた(お喋りしていた)」のだ。
ただ覚えているのは、
ロースカツ定食とビールを頂きながら、
先生とお喋りしていたこと。
しかも、先生のお話が楽しくて楽しくて、
先生の教えて下さる映画や小説を
片っ端から読んでいたこと。
そして小説を教えて下さるときに
いつも仰る一言
「君、まだ読んだことないのかね!?
知らんのか!?」
これに毎度毎度冷や汗を滲ませていたこと。
10年前のたった月に2日だけのアルバイトが、
それに付随する出来事が
走馬灯のように駆け巡った。
お逢いするのが愉しみだ。
『異邦人 L'ETRANGER』 著者:カミュ 訳:窪田 啓作
私の好奇心をくすぐってくれる大事な人が、
”好き”と言っていたので、読んだ本。
読了。
感想といって言葉が出ない小説は前代未聞!!
そして、ほくそ笑みながら読み進めたし。
読後、文庫本の端に書きなぐった文字…。
”今の私の心を映しているかのような作品。
忘れないだろう
2012/5/26 PM11:13 at茶房羽當”
以上。
この本を勧めてくれた人と
感覚を共有できたことを嬉しく思う。
”好き”と言っていたので、読んだ本。
読了。
感想といって言葉が出ない小説は前代未聞!!
そして、ほくそ笑みながら読み進めたし。
読後、文庫本の端に書きなぐった文字…。
”今の私の心を映しているかのような作品。
忘れないだろう
2012/5/26 PM11:13 at茶房羽當”
以上。
この本を勧めてくれた人と
感覚を共有できたことを嬉しく思う。
ダリア Dahlia 著:辻 仁成
果たして、ダリアとは何者だったのだろう…。
目を閉じて、この小説が落としていった言葉たちを
私は懸命に拾おうとする。
その言葉たち…、辻仁成が落とした言葉たちは
とても儚く脆く危ういう尽くしたを湛えていた。
その美しさに思わず眩暈がした。
そしてその言葉たちが、
私の現実と空想の空虚な世界を自由に浮遊する。
さて、ダリアとは…の問い、だが。
私は人間の躯の裡に棲む欲望の化身なのだろう…
という結論に達した。
本当は既にずっと肉体、心に棲んでいるのに、
人間はそれを知ろうとしない。
むしろ知っていながらも、
その箱を開けることを恐れて知ろうとしない感情。
欲望の所在を人は曖昧にしたがる。
その感情と欲望を上手に泳ぐことが出来れば、
自然に受け容れることが出来るのならば、
もっと生き易いのに…。
辻人成に魅了されたのは言うまでもない。
目を閉じて、この小説が落としていった言葉たちを
私は懸命に拾おうとする。
その言葉たち…、辻仁成が落とした言葉たちは
とても儚く脆く危ういう尽くしたを湛えていた。
その美しさに思わず眩暈がした。
そしてその言葉たちが、
私の現実と空想の空虚な世界を自由に浮遊する。
さて、ダリアとは…の問い、だが。
私は人間の躯の裡に棲む欲望の化身なのだろう…
という結論に達した。
本当は既にずっと肉体、心に棲んでいるのに、
人間はそれを知ろうとしない。
むしろ知っていながらも、
その箱を開けることを恐れて知ろうとしない感情。
欲望の所在を人は曖昧にしたがる。
その感情と欲望を上手に泳ぐことが出来れば、
自然に受け容れることが出来るのならば、
もっと生き易いのに…。
辻人成に魅了されたのは言うまでもない。
僕の鼻は敏感だ。
僕の鼻はおそらく敏感だ。
例えば、彼女が纏う香りを変えたとき、
例えば、彼女の部屋のアロマキャンドルを変えたとき、
例えば、猫のトイレシーツの変えどき、
例えば、彼女の首筋の匂い…。
それらが分かってしまう、僕の嗅覚。
猫のトイレに関して言えば、
彼女に「そんなに臭う?」と何故か怒られたっけ。
僕は彼女の首筋に鼻梁を寄せる。
バラのような甘い香りは、
僕を少年にさせる。
香りに包まれた僕の躯は弛緩され、
このまま眠りに就きたい、とさえ思う。
ほんの数時間、
ほんの数分、
ほんの瞬間だけでも、
この香りに触れたい。
でも、
その香りと離れて、一晩もすれば、
僕の鼻先から匂いも離れてしまうんだ。
香りを記憶として留めて残しておきたいのに…。
僕と一体となればいいのに…。
彼女と逢わないと、
その香りは消えてしまうんだ。
都会の満員電車、
人ごみ。
彼女と同じ香りを持つ女(ヒト)はどこにも居ない…。
彼女と逢えない時間、
僕はどうやって彼女を想い出したらいいのだろう。
僕の鼻は敏感なのに…。
例えば、彼女が纏う香りを変えたとき、
例えば、彼女の部屋のアロマキャンドルを変えたとき、
例えば、猫のトイレシーツの変えどき、
例えば、彼女の首筋の匂い…。
それらが分かってしまう、僕の嗅覚。
猫のトイレに関して言えば、
彼女に「そんなに臭う?」と何故か怒られたっけ。
僕は彼女の首筋に鼻梁を寄せる。
バラのような甘い香りは、
僕を少年にさせる。
香りに包まれた僕の躯は弛緩され、
このまま眠りに就きたい、とさえ思う。
ほんの数時間、
ほんの数分、
ほんの瞬間だけでも、
この香りに触れたい。
でも、
その香りと離れて、一晩もすれば、
僕の鼻先から匂いも離れてしまうんだ。
香りを記憶として留めて残しておきたいのに…。
僕と一体となればいいのに…。
彼女と逢わないと、
その香りは消えてしまうんだ。
都会の満員電車、
人ごみ。
彼女と同じ香りを持つ女(ヒト)はどこにも居ない…。
彼女と逢えない時間、
僕はどうやって彼女を想い出したらいいのだろう。
僕の鼻は敏感なのに…。
コトノハ
私のブログは
言葉によるインスタレーションの試み。
言葉で傷つき
言葉で悩み
言葉で苦しんでも
尚
私は言葉を落としていきたい。
言葉を綴っていきたい。
言葉は裏切らないから。
言葉は離れていかない…から。
言葉に耳を傾けてみよう。
言葉の声を聴いてみよう。
美しく甘く気怠い言葉の音を…。
言葉が見つからなくても、
それが
答えなのだから。
言葉によるインスタレーションの試み。
言葉で傷つき
言葉で悩み
言葉で苦しんでも
尚
私は言葉を落としていきたい。
言葉を綴っていきたい。
言葉は裏切らないから。
言葉は離れていかない…から。
言葉に耳を傾けてみよう。
言葉の声を聴いてみよう。
美しく甘く気怠い言葉の音を…。
言葉が見つからなくても、
それが
答えなのだから。
舟を編む 著:三浦 しをん
やわらかな波の背に身をゆだねるように
読み進めた小説だった。
言葉という海を泳ぐことは容易なことではない。
だからこそ、
言葉の海を泳ぐことは心地良い。
小気味良いリズムで
闊達な文章の連なり。
読後の暁には、
澄んだ水平線が見えるようだった。
これからもずっと続く言葉の海を眺めながら…。
……………
新緑の瑞々しい香が街に溢れる時節に。
窓辺にて。
読み進めた小説だった。
言葉という海を泳ぐことは容易なことではない。
だからこそ、
言葉の海を泳ぐことは心地良い。
小気味良いリズムで
闊達な文章の連なり。
読後の暁には、
澄んだ水平線が見えるようだった。
これからもずっと続く言葉の海を眺めながら…。
……………
新緑の瑞々しい香が街に溢れる時節に。
窓辺にて。



