『六人の嘘つきな大学生』

浅倉秋成著　角川文庫

映画化決定！

圧倒的共感を集めた青春ミステリが文庫化！

【内容（「ＢＯＯＫ」データベースより）】

成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。

あらすじは、上記を読んで欲しい。特に補足することはない。

内容は、なかなかユニークで、グループディスカッション中に起きたある事の顛末が書かれている。

ディスカッションは２時間半。

その中で事を起こした犯人が最後に自供する。

それから８年後。

果たしてその犯人は真犯人だったのか疑いを持った人間のその後の調査が描かれる。

この本の評判はかなり高かった。

２０２３年６月１３日に文庫になったのですぐに購入。

確かに、真犯人を知りたくて読む手が止まらなくなる本ではあった。

でも、思っていた内容とは違っていて期待外れだった。

読後、私にはなぜかすっきりしない気持ちだけが残った。

＜６人の嘘つきな大学生＞とタイトルにある。

嘘がポイントになるという設定だが、この嘘が嘘と言えるほどのものなのか…

理屈をこね回している感がするのが、すっきりしない理由かも。

ミステリ好きな人には物足りない。

学生あたりが読む青春ミステリと言ったところかな(; ^ -^)

映画で楽しむのもいいかもね。

■犯人は誰だ！『六人の嘘つきな大学生』