『危険な蒸気船オリエント号』

C・A・ラーマー 著 創元推理文庫

 

 

<マーダー・ミステリ・ブッククラブ>シリーズ第二弾!

クリスティ愛好家の読書会、捜査に乗り出す

蒸気船での豪華クルーズに参加したブッククラブの一行

だが、怪事件の続発にミステリマニアの血が騒ぎ・・・・・・

 

【内容(「BOOK」データベースより)】

ブッククラブのメンバーは、蒸気船オリエント号での豪華クルーズに参加していた。仲間のひとりアンダースに誘われたのだ。アリシアにとっては彼とのロマンティックな船旅のはずだった。だが乗客が死亡したり行方不になったりで、それどころではなくなってしまう。アリシアたちはミステリマニアの血が騒ぎ、独自調査をはじめる! クリスティ好きの面々大活躍のシリーズ第2弾。

 

 

 

ブッククラブのメンバーの一人 アンダース は、医師の仕事蒸気船オリエント号に乗船することになり、メンバー5人を誘った。

アンダースの恋人 アリシア は、メンバーとの旅は楽しいものだが、今回だけはアンダースと二人だけでロマンティックな船の旅の方が良かったのにと思った。

5日間の旅だったが、そこで 連続して事件 が起きる。

第一の事件船室で女性が亡くなった

当初は心臓麻痺で自然死とされたが、どうやら毒殺らしい。

そして第二の事件は、船長夫人が悲鳴とともに海に落ちた

まだ救助されていない。

これも、他殺の可能性が強い。

第三の事件は、車椅子の高齢の女性が船内のジムで背中を刺され死んだ

年の離れた若きジゴロのような夫が疑われた。

これらの事件のほか、船長夫人の洋服紛失、また宝石盗難事件など不審なことが起きていた。

これらも、殺人事件に関係あるのか。

アガサ・クリスティー大好きなメンバーたち、早速調査を開始。

果たして、謎を解決し犯人を見つけることができるか。

 

読了。

最初、メンバーのキャラの記憶が薄れていたが、読んでいくうちにだんだん思い出してきた。

1作目と同様、複雑なミステリではないので気楽に軽いノリで読めるのがいい。

メンバーたちのドタバタ的な動きが、明るくユーモラスだ。

一つ気になったのは、プロローグの描写は必要だったのか?

ない方が、海に落ちた船長夫人が本当に落ちたのか自殺か他殺かなどミステリアスな感じでずーっと読者を悩ませることになるのに残念だ。

あのプロローグがあるのなら、最後は救助されてひょっこり戻ってきたなんてオチにすると皮肉めいて面白いのになーなんて思った。

読んでいない人には私が何を言っているかわからないわね。

興味のある方は、読んでみてね。