ロシアの若い女性と言えば、ボディコン系のセクシー路線が王道です。美女と言えば、シースルーの黒いレースのドレスにピンヒールという日本の感覚だとかなりお水っぽいのが、素敵とされています。
アパートの郵便受けにねじ込まれている、男性用のコールガール紹介カタログ(ふーぞく情報誌)などを見ると、まあそういう感じの御嬢さんたちが悩ましげに身をくねらせています。ところが、そういう「都会風」美女たちの写真の下の欄に小さくДеревенская девушка(田舎娘)と書いてあり、「ぽっと出の田舎娘たちが貴方を優しくイヤします」との宣伝文句がある。

そう、ロシアでは田舎娘というのはプーシキンの時代以来、根強い萌ポイントなのだ。ロシア文学で最も有名な田舎娘は言うまでもなくオネーギンのタチヤーナですが、現代のメロドラマでもタチヤーナのアナロジーは多くみられます。

ごく最近の田舎娘ものだと、"Васильки"「ワシリキ」というのがあります。
この主人公の女の子のオーリャの世間知らずかつお馬鹿さには本当に見ていてイライラします。女性のナイーブさほど、同性をイライラさせるものはないんじゃないかと。
そして、一難去ったらまた一難で、どんどんオーリャは不幸になってきます。
(妊娠させられたあげく、相手の母親に中絶を強要されたりとか。)
あまりにも不毛な出来事の連続なので、見ているのが正直しんどくなりますが、萌対象となる田舎娘のステレオタイプは大変よく描けていると思いました。
ご覧のとおり、オーリャは金髪娘なわけですが、大学の舞踏会で彼女は、全身黄色のドレスで登場します。
 全ての女性の羨望の対象である金髪娘が最も野暮ったく見える色は、言うまでもなく黄色です。「クレーヴの奥方」で主人公の美貌の貴婦人が、自分は黄色が好きなのに金髪だから着ることができないと大変残念がっていますが、実際、金髪が黄色を着ると、もう本当に野暮ったいんですよね。
 いかに、金髪娘をダサくするかということに、監督は腐心していると思います。
 ここから、萌える田舎娘の式を以下に出してみました。
田舎娘=ぽっちゃり系美人+世間知らずさ+ダサさ
日本では、田舎娘は1モテ(萌)ジャンルとしては確立していないと思うのですが、いかがでしょうか?
それとも私が知らないだけでしょうか?

ロシアはまさに2週間に及ぶ大型連休中なので、パリに行ってきました。
今回、利用したアコモデーションは以下の短期賃貸アパートです。
1週間350ユーロで、ホステルの個室料金と大体同じくらいなので、まあお得かと。



ただ、日当たりがすごく悪いし1階がレストランのため、匂いが結構気になりました。
しかし、立地面では最高なのでまあトントンかな。
このアパートがあるマレ地区は中世の古い邸宅が多く残っており、本当に素敵です。
徒歩15分くらいのところに、ヴォージュ広場という王の館と王妃の館に囲まれたとても美しい公園があります。

この広場に面した中世の建物の中にヴィクトル・ユゴーの家museumがあります。つくづく思うのだけど、なんでフランスの作家って金持ちになってる人が多いのだろう。こうした作家の家・アパート記念館はモスクワにもペテルにも多いけれども皆さん超質素ですよ。。。

さらに広場を望める場所に「コレット」というsalon de theがあります。パリらしくやっぱり超お値段が高いのですが、7時から24時まで空いているので、朝のお散歩ついでに寄れていいですよ。
内装もご覧のとおりとっても素敵ですし。


滝夜叉姫のブログ-コレット
先週より、フランス語を再学習しようと思い、モスクワのフランス文化センターが主催しているフランス語教室に通っている。
日本にも神楽坂に日仏学院というものがあるが、それのロシア版で露仏学院みたいなもんだろう。
授業料は3時間授業が22回で28000ルーブル(8万4千円)というまあまあな金額だ。

でも、そのレベルの高さにひたすら驚いている。先生はValeriさんというロシア人男性なのだが、それがもう完璧なフランス語を話し、授業では一切ロシア語を話さない。全てフランス語で説明するのだ。

私はこう見えてももと語学キョーシなので、この教授法は素晴らしいと感じている。外国語を習うときは全ての説明はその言葉でするべきなんだよね。その方がずっと伸びが早い。

まあ、どうでもいいのですが、日本の語学教育はものすごく遅れているなあと痛感しました。

明治の初代文部大臣の森有礼は、とんでもないエゲレスかぶれで、日本の学校教育を全て英語で行うべきと唱えていたんですが、もしもそれが採用されていたら、今頃は私のお父さんお母さんも英語がペラペラで、家庭内でのみ日本語を話すみたいな感じだったんだろうなあと思う。

私は、実は、英語さえ満足に話せないお母さんを若干恥ずかしく思っているので、森文部大臣の暗殺を非常に残念に思えてなりません。