私は私を忘れていた

 

    すっかり忘れていた

    10年前のブログで書いていたこと

    自分を忘れていた

 

    読み返すために本にしてたのに

    読まずの後家

    面白いし 重要なことが書いてあるのに

 

    自分が読んで楽しいという基本を満たしているのに

    読まずの後家

    本当に 自分のための記事なのに

 

    自分を忘れた自分

    それだけの自分を

    読むことによって もう一度自分を回復しなきゃいけない

 

    石牟礼道子は自分の全集になった本まで

    赤線を引いて書き直していた

    続けていた繰り返していた更新していた

 

    自分へこだわっていた

    自分への情熱があった

    自分を忘れるなんて いけない