「榮太郎、東助という大臣は、、、、、」 与謝野晶子の言葉
「榮太郎、東助という大臣は、文学をしらずあはれなるかな」と言い
榮太郎 小松原英太郎 日本の官僚 政治家『日露戦争後の社会の風潮は「浮華軽佻」に傾き
学生、生徒もこれに「感染」して、贅沢、無規律、無節制、「師父」に仕え
「長上を敬う」師道の衰退「学校騒動」「不健全な小説」雑誌「劣情」を生んでいる』
東助 平田東助 日本の武士(米沢藩士)官僚 政治家 山県有朋の側近として知られる
読売新聞に『駄獣の群れ』という国会や議員に対する不信を詠う長詩も発表する
駄獣 だじゅう 貨物を背中に乗せて運搬するために利用される使役動物
輓獣 ばんじゅう 車両やソリを牽引するために利用される使役動物
駄馬 輓獣に適さない劣った馬 駄獣として利用される
また、『君死にたもうことなかれ』の3連目
「すみらみことは戦いに、おおみずからは出でまさね、(天皇は戦争に自ら出かけられない)
と唱い、文芸批評家の大町桂月はこれに対して
「家が大事也、妻が大事なり、国が亡びてもよし、商人は戦うべき義務はなしということは
余りにも大胆すぐる言葉」
「皇室中心主義の眼を以て、晶子の詩を検すれば乱臣なり賊子なり国家の刑罰を加ふうべき
罪人なりと絶叫せざるを得ざるものなり」と激しく非難 晶子は
「桂月様、たいそう危険なる思想と仰せられ候へど、当節のように死ねよ死ねよと申し候こと
またなにごとにも忠君愛国の文字や畏れおほき教育御勅語などを引きて論ずることの流行は
この方かへって危険と申するのに候はずや」と非難し「歌はまことの心を歌うもの」と
桂月に反論する
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与謝野晶子は12人の子を育てた明治の女性
文芸だけでなく地にしっかり足をつけて発言した女性開放に尽力した情熱のひと
ーーやは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君『みだれ髪』
明治の女性は凄い人がいっぱいいる!
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