老荘思想 勉強1 「天網恢恢 疎にして漏らさず」
「天網恢恢(てんもうかいかい) 疎にして漏らさず(そにしてもらさず)」の大抵
の解説は「勧善懲悪」の教育勅語
あまりにも『老荘思想』の根本からずれている
『老荘思想』は「儒教」とは違って すべてを「天」「自然」に身を任せ
人為(政治経済科学道徳教育などなど)は便宜的相対的であるとするはず
「老子」第73章のこの言葉は
「天の道は 争わずとも善く(よく)勝ち
言わずとも善く(よく)応え((こたえ)
召(よ)ばずとも自ず(おのずから)から来たり
端然(ゆったり)として善(よく)く謀る(はかる)」
とし 次に「天網恢恢 疎にして漏らさず」
天の網は恢恢(ひろびろ)として疎(あらい)なれども
失う(やりそこなう)ことなし
と なっているので「勧善懲悪」のことなど一言も言っていない
意訳もよいが 作者の思想を蔑ろにしてはいけない
「天網恢恢 疎にして漏らさず」というこの言葉は 老荘思想の根本を
表している 老荘思想の世界観宇宙観を表している
「天網恢恢」この無限の宇宙空間大自然には目には見えない法則が網のように
広がっている ただしその網の目は几帳面にではなく粗くおおまかにできて
いる 無限の「天」は無限の多様性無限の相対性無限の循環無限の回帰
無限の空間には粗さしかない 無限空間に精密はない あらゆる尺度は奪われて
いる それが無限の空間 すべては収まる 収まっていなくとも収まる
それが宇宙 それが「天」
「天網恢恢 疎にして漏らさず」
「無限の宇宙空間」はアナログ 「人為人類の知恵」はデジタル、、、、、、
2023年の今 そのデジタル思考を駆使している集団が独裁を狙って戦術的に
人類を滅ぼそうとしている
人類は滅びるか?それとも永続するか? 粗いアナログな「天」は
ジット見守っているだけ、、、、、「天」は収まる所に収まることしか出来ない
「永遠」の「無限」の「大自然」の「天」の空間では 地球も人類も 「無」で
あるに過ぎない