ヘンリー・ミラーの三島由紀夫割腹事件への感想

 

「三島は高度の知性に恵まれていた。その三島ともあろう人が、大衆の心を変えようと試みても無駄だということを認識していなかったのだろうか」

 

「かって大衆の意識変革に成功した人はひとりもいない。

アレクサンドロス大王も、ナポレオンも、仏陀も、イエスも、ソクラテスも、マルキオンも、その他ぼくの知る限りだれひとりとして、それには成功しなかった。

 

人類の大多数は惰眠を貪っている。あらゆる歴史を通じて眠ってきたし、おそらく

原子爆弾が人類を全滅させるときにもまだ眠ったままだろう」

 

「彼らを目覚めさせることは出来ない。大衆に向かって、知的に、平和的に、美しく生きると命じても、無駄に終わるだけだ」

 

 

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第一次世界大戦後の<1920年代>は、世界中から芸術家がフランスのパリに集まったという。日本の画家藤田嗣治もその一人で、ピカソよりも人気を集めていたという。

山田五郎氏のyoutubeで知った。

 

そして、「南回帰線」の著者ヘンリー・ミラーも碓かパリで暮らしたはず。1920年代ではなかったのか?と検索したら30年代以降だったが、

 

そこに紹介されていたのが、この文章。まさにヘンリー・ミラー。懐かしい。

「南回帰線」が愛読書になったたのは、この世界観、このアナーキーな老荘思想・哲学が魅力だったからだ。