「私は神を信じない」 しかし のしかし?
「私は神を信じない」 しかし 信じると いいことがあることを
知っている
謙虚になれる 謙虚になれれば 安心できる 優しくなれる
知っている
人生で その体験を三日だけ したことがあるからだ
知っている
遠い昔 瞬間といっていい
知っている
「偉大な神」を 「絶対の謙虚のこころ」を
知っている
謙虚のこころが どれだけ素晴らしいか
知っている
優しいこころが どれだけ 安心感を生むか
知っている
しかし
「私は神を信じない」
自分の”裏側”を信じ始めたからだ
人生の”裏側”があることを信じ始めたからだ
「あなたが人間なら 私は人間ではない」と
絶対的な乖離を
石原吉郎は 過酷なシベリア抑留体験で得た
世界には神の”裏側”が存在する
クリント・イーストウッドの映画でも
絶対的に 神と調和できない 戦争体験者が
描かれている
ウイリアム・フォークナーは
人生の”裏側”を生きる人物ばかりを
描いている
「私は神を信じなない」 しかし のしかし?