その4

ルークに

なりたがる男、

アミダラになる女。

 

 

才能、美女、憧れの職業、

 

全てを手に入れた男が

 

最後に手に入れようとしたものとは・・・。

 

 

こんにちは。

 

スターシード図書館の館長、

 

星子(ほしこ)です。

 

  

『スター・ウォーズ』で見る、

 

男女関係の④(その4)です。

 

前回、③(その3)で、

 

男性は、状況をコントロールしたがり、

 

運命を受け入れる場合は、

 

ルーク・スカイウォーカーのような、

 

銀河の英雄(ヒーロー)の運命の場合だけだ

 

と言う話をしました。

 

そして、同じ『スター・ウォーズ』の

 

アナキン・スカイウォーカー

 

に男性が憧れることは、

 

ほとんどないのです。

 

可哀想だなあ、とか思うかも

しれませんが、

 

自分もああなりたいとは、

 

思わないのですね。

 

 

アナキンは、愛する妻、


パドメ・アミダラの死の予知を

回避しようと、

 

フォースのダークサイドを使い、

 

幼い子供達まで殺してしまいます。

 

妻パドメは夫の変貌ぶりを


オビ=ワンから聞くも、

 

すぐには信じられず、


夫の元へ向かいますが、

 

そこにはただならぬ様子の


アナキンの姿。

 

 

「あなたの愛さえあれば、


なにもいらない、

 

二人でここから逃げて、


子供を育てましょう。

 

今なら、まだ間に合うの。

 

あなたには良い心がある、

 

あなたを愛しているの」

 

とパドメはアナキンを必死に

説得しますが、




 

「何言っているんだ?

 

もう逃げ隠れする必要なんて

ないんだよ。

 

自分には力がある、


邪魔な奴は殺せばいい。

 

二人で銀河を支配するんだ」

 

とアナキンはパドメも


ダークサイドに誘います。

 

その時、アナキンはパドメの背後に

オビ=ワンの姿を見、

 

パドメが自分を騙し、

 

オビ=ワンに自分を殺させようと

している!と


勘違いしたアナキンは、

 

フォースの力で愛する妻の首を

しめ殺そうとします。

 

オビ=ワンに彼女を放すように

言われ、

 

パドメを解放しますが、


もともと妊娠している体

でもあったため、

 

パドメはその場で

気を失ってしまいます。

 




その後、赤々と燃え盛る


溶岩の川の上で、

 

アナキンとオビ=ワンの


凄まじい一騎打ちとなり、

 

最後にアナキンがオビ=ワンに

飛びかかった時、

 

オビ=ワンのライトセーバーが

アナキンの体を斬り、

 

アナキンは倒れ、さらに、


溶岩に体を焼かれます。

(凄絶な場面ですガーン

 

「選ばれし者だったのに!」

 

とオビ=ワンは悲痛の叫びをあげ、




 

憎しみにとらわれ、


醜く変貌していくアナキンを

残して去ります。

 

その後、アナキンを助けたのは

 

ダーク・シディアスでした。

 

彼は、アナキンに生命維持装置を


つけます。

 

こうして我々がよく知る、


ダース・ベイダーが誕生するのですが、

 

アナキンはそこで、

 

妻パドメの死を知らされます。

 

ダース・ベイダーとなったアナキンは

 

その知らせを聞いて、

 

絶望と怒りで


周囲のドロイドを破壊します。

 

 

そうです、


アナキン・スカイウォーカーは、

 

自分の運命をコントロールしようとして、

 

さらには、フォースのダークサイド

を使って

 

銀河全てをコントロールしよう

として、

 

失敗したのです。

 

③で、話したように、男性がコントロールしたいと思うのは、

 

自分がコントロールできる


範囲内での


話です。

 

アナキンの場合、

 

彼の運命は完全に

 

コントロール不可能な領域に


達しました。

 

そして、最後には、ダーク・シディアス、

 

つまり、他人の思わく通りに、

 

悪に仕えるフォースの使い手に

 

なりさがります。

 

「選ばれし者だったのに」です。

 

そして、最後に愛する妻さえ救えなかったことを知ります。

 

そう、彼のコントローラーは

 

宇宙のかなたに吹っ飛んでいって

 

しまっているのです。

 

このような状況の登場人物に、

 

世の男性は憧れはしません。

 

 

一方の妻、パドメ・アミダラは

どうでしょう?

 

彼女は、最後までアナキンの中に

良い心があることを

 

最後まで信じています。

 

人殺しまでした夫に


「愛している」と言い、

 

「子供を育てよう」と呼びかけます。

 

そして、最後に、彼の子供を生み、

 

双子の兄に「ルーク」、

 

妹に「レイア」と


優しく呼びかけて亡くなります。

 

パドメの言動を見ていると、

 

彼女が運命に身をゆだねていること、

 

自分の運命を受け入れている

ことがわかります。

 

その運命は、悲しい結末になりましたが、

 

それさえも、全て受け入れ、

 

悪に落ちた男を愛したことさえ、

 

しっかりと受け止めているようです。

 

 

このパドメの性質は、


多くの女性に見られます。

 

そこには、ある種の良い意味での、

 

あきらめ

 

のようなものがあり、

 

それゆえ、とてつもない強さを

秘めています。

 

このような男を愛してしまった

自分の運命への

 

無条件降伏です。

 

そうして、その無条件に


ひれ伏す彼女は、

 

無限の宇宙へ、

 

それと同質の無条件の愛となり、

 

溶けて行き、

 

広がって行きます。

 

女性は宇宙だとか、

 

女性は海のようだとか、

 

言われるのは、

 

この女性の「ゆだねる」という、

 

性質によるものなのでしょう。

 

 

 

しかし、この性質によって、

 

女性は、ダメ男と長く共に

過ごすことになったり、

 

それで、病気になってしまったり、

 

パドメのように命を落としたり

してしまいます。

 

 

しかし、この性質がよい方向へ

行った場合には、

 

女性は宇宙や運命を味方につけ、

 

大躍進を遂げる場合もあるのです。

 

女性はコントローラーを男性に

渡してしまうが、

 

男性は自分でコントロールできない

と悟ると、

 

それを女性に返して来ることが

あります。

 

(お前のせいだとか、女性が悪いと

いうことにされたり、 

そういう現象として、

それが起こって来ることも

あります)。

 

すると、女性はそのコントローラーを

宇宙へ手放してしまいます。

 

そんな怖いことは


男性には


できません。

 

男性はコントローラーを

握っているか、

 

コントローラーを女性に


押し付けてその女性に


しがみつくかです。

 

アナキンはコントローラーを


握っているつもり


だったけども、

 

それがいつの間にかどこかへ

吹っ飛び、

 

そして、それは、闇の者へと

渡っていたのです。

 

 

いかがでしたか?

 

『スター・ウォーズ』も男女関係も

奥が深く、

 

他の話題も途中に挟みながら、


今後も、もう少し考察を続けて 

行くつもりです。


しかし、女性は宇宙的な愛を


内包していると言っても、


パドメ・アミダラみたいに、


悲しいことになりたくない


ですものねぇ。。


でも、女って、そんなに


悲しい生き物なのかな?


そうでもないぞ?ってことを、


さらに書いていくつもりです。


 

では、ここまで読んで下さり、

 

ありがとうございます。