風が吹くと、木々が揺れる。
そのことで、風が吹いていることを感じれられる。
寒空の中。
コートを羽織りながら歩くと、凍てつく風が、頬を刺していきます。
どちらも、同じ風ですが、感覚は違う。
視覚と痛覚。
同じ風でも、感じ方は違ってくる。
木々が揺れるように見える風は、本当の風なんだろうか。
このブログを始めたとき、私は大阪の学会に参加していました。
その時、寝付けない私は、真夜中の空と明け方の空が顔を出すのを寝ずに見ていました。
たかだか、数年の話が一瞬です。
人の一生も長くて、短くて。
そして、無かったかのように、あまたの人々の人生が
浮かんでは、消えてきました。
私もいずれ、その何億年以上続いてきた、川の流れに身を投じることになります。
それでも、私は想うことがあって、
自分自身が感じられ目で見えない風が、
木々が揺れてるもんなのか、
肌を突き刺す完封なのか
それをあと、残りの人生で問いたいと想っています。
やれることは、それなりにあるはずだ。
幸いにも、この年で大切なものとは、もう巡り合えましたから。

