超大型の台風が迫っています。
さて、明晩は研究室の学生の就職祝い。
卒業生も参加する予定なのですが、はてさて、台風の影響やいかに。
報道では伊勢湾台風のケースと似ているなんて話もあり、
戦々恐々といったところです。
さて、スマートフォンの画像ファイルが重くなってきたので、整理していたところ、
下のような写真が見つかりました。
はてさてこんな写真が?!
と前後の写真を見ると、家族で沖縄を旅した時のもののようですが、
どうも妻が撮っていたようです。
ピンぼけですが、波打ち際にいるのはワタクシです。
全く記憶にないなぁと想っていたら、記憶のスイッチが突然入りました。
確か夕食を済ませて、家族でビーチで夕闇の風に当たりに行っていたんだと思います。
そうすると、記憶がどーーーーっとよみがえってきます。
すっかり忘れていたのですが、そのときの匂いだったり、心模様だったりが
急にあふれて出てきました。
記憶って不思議です。
「千と千尋の神隠し」の中で「一度経験したことは忘れないものだよ 思い出せないだけでね」というセリフがあるのですが、記憶は蓋をされているだけ、ハードディスクのようにどこかに保存されているのかもしれません。完全に記憶からすっぽり抜けてしまった、と思っていたようなことも、夢の中で思い出すことがあります。
さて、この沖縄のときは何をしていたかというと、
そうそう、ずっと空をみていたんですよ。
写真でも確かに空を見上げている。
ちょうど、昼のブルーがゆっくりと、夜の漆黒に浸蝕されているような時間帯。
手の届きそうな空の位置はまだ昼の匂いが残っているのに、その少し先、
背伸びしても届かなさそうなところには、宇宙の深い黒と星々が見えてくるんですよね。
この感じはとっても不思議です。
このブログをはじめて間もないころ。
大阪の学会からフェリーで宮崎に帰ったのですが、
その際にフェリーの甲板から同じような昼と夜の狭間が見えた
というのをお話したことがあります。
この感覚好きなんですよ。
陰と陽、男と女、夏と冬、Black&White
など、事象を二元化して対比させることは多いのですが、
実際に「昼と夜」って簡単に割り切れるものではありません。
ゆっくりとない交ぜになって、いつの間にか、昼が夜にシフトしている。
皆、時間の流れを空模様と並行して、眺めるなんてことは少なくなっているのかもしれません。
そうなると、昼と夜、陰と陽、という印象が”日常”なのでしょう。
昼のビーチです。昼と夜では顔が違います。
地球も生き物ですね。

