
ご注文頂いたのは、2/22。
山陽新聞に掲載して頂いた直後にご来店。
ご職業は、会計士。
何とも、上品な方です。
その段階ではお受けしたものの、できるかどうか解らなかった。
兎に角、書類を沢山入れる。丈夫なモノを。
革を硬化させる事から探った。
…、無理がある。
やはり芯材が必要だ。
早速、アタッシュケースを買ってきてバラした。
なんと、ステッチはすべてダミー。
ノリで貼り付けてあるだけだ。
La crie (ラクリエ) の商品でこんな事出来ない。
そこから、実験の繰り返し。
木枠は凄腕の建具師しお願いし、素晴らしい枠が上がって来たものの
どのように革を貼り、縫えば良いか?
枠に対する、穴の開け具合はどうすれば良いか?
平たく言うと、ほとんどの行程に⁇ばかりの状態。
まず、小さいモノで実験的に制作してみた。
それが以前お見せした、ipad専用アタッシュケース。
あれが、一発であがり自信となった。
しかし、ご依頼の品はデカイ。
A4ファイルを2つ並べて入れる。
実際の大きさはA3くらいになる。
次の心配は、強度。これのみ。
様々なトライアンドエラー、そしてトライを繰り返しなんとか完成に至った。
ここに細かく書ききれない程の苦悩とお金と時間の戦い。
しかし、このようなモノは10年後くらいに本腰をいれてじっくりやれたらいいな、
と思っていた。
それがこの段階で製作出来たことは、私にとって、La crie (ラクリエ) にとって
とても大きい。トンデモない、一歩である。
受注頂いたからこそ、出来た商品である。
お客様に技術を向上させて頂き、成長させて頂いている。
お金を頂いて。
本当に有難い事です。
納品時に、絶賛のお言葉を頂戴致しました。
この手の商品は、今後ドンドン創っていきたいと思います。
拓 、ありがとう。
お前が居なかったら、本当に出来なかったよ。
本気で俺は思ったんだ。
「帰ってくることは決まってた。」 って。
これからも無茶言うけど、宜しくな。
そして、製作中も多くの方がコレを気にし来店や連絡を頂き、
励まし、期待し、褒めてくださいました。
みなさんの期待にお答えしようと、一所懸命になれました。
今後も、暖かく、そして厳しく見続けて頂ければと思います。
最後に、N様。
「私は濡れてもいいが、バッグは濡らしたくない。」
痺れました。
末長いお付き合いをさせて頂きたく思います。
ありがとうございました。