こんにちは、ヘアメイク担当の響です(^^)
皆様は、シャンプー選び、どうされていますか?
ここ2~3年、よく「ノンシリコンシャンプー」という言葉を耳にするようになりましたよね。
この「ノンシリコンシャンプー」って、いったいどんなものなのでしょう?
■そもそもシャンプーの目的は?
シャンプーの役割は、髪と地肌を洗浄し清潔に保つことです。
この洗浄成分にはいくつかの種類があります。
高級アルコール系、石鹸系、ベタイン系、アミノ酸系etc…
これらを組み合わせてシャンプーは作られています。
しかし、この洗浄成分の中には洗浄力が強く泡立ちも良いけれど、
その代わり髪がギシギシになってしまうほどに強いものも多数あります。
特にアルコール系によく見受けられます。
これらの場合、洗浄中も洗髪後も髪が絡み合い、
もつれて地肌や髪を傷めてしまいます。
濡れた髪はキューティクルが開いた状態になっていますから、
少しの摩擦や刺激によって簡単に傷ついてしまうのです。
それを防ぐために使用されているのがシリコンです。
■シリコンの役割とは?
シリコンは、油のようなもので、
熱や光に強く化学反応しにくい有機化合物です。
シリコンは化粧品にも多く使われている成分で、
髪の指通りを良くして絡まないようにしてくれる
コーティング剤の役目を果たしています。
「ノンシリコンシャンプー」とは、
その「シリコン」を含まないシャンプーのことです。
シリコンと言っても多数あり、表記も様々です。
ジメコン、シクロメチコン、シロキ、シリカ、シリル、メチコンといった文字が含まれているものがシリコン入りシャンプーです。
■では本題です。
シリコン入りのシャンプーの方が良いのでしょうか?
・・・これは一概には言えません。
使用されている洗浄成分にもよりますし、
髪質によっての個人差もあります。
ただ単にシリコンを使っていないだけで洗浄成分が強いものは
シリコン入りのシャンプーよりも髪を傷めます。
けれど、アミノ酸やベタイン系の洗浄成分を使ったものなど、
シリコンを使用しなくても十分なめらかな指通りで洗えるものもありますので、
こういったものならば、ノンシリコンシャンプーでも良いと思います。
ただ、材料が高価になりますので、当然値段も高くなりますが…。
シリコン入りシャンプーは、
・毛穴がつまる
・頭皮に悪影響を及ぼす
・有効成分が浸透しなくなる
などと言われることが多いですが、
これは実際のところ根拠がありません。
毛穴がつまるといった問題については
しっかりと洗い流せば解決しますし、
頭皮も皮膚と同じくターンオーバーがありますので
残った成分も自然と剥がれていきます。
むしろ、シリコンが髪のダメージによるキューティクルのリフトアップ(剥離)の防止に有効であるという論文も発表されています。
一概にシリコンを悪者にしてしまうのは間違いと言えるでしょう。
■え?では、ノンシリコンシャンプーの役割って何?
シリコンなどのコーティング剤には
ヘアカラーやパーマをかかりにくくする作用があるので、
シリコンを多く使っている商品をお使いの場合は、
カラーやパーマで問題がでてくることもあります。
もちろんシリコン除去という方法もありますので、
カラーが定着しづらい、パーマがかかりにくいといった悩みをお持ちの方は
担当の美容師さんにご相談されてみると良いかと思います。
■シャンプーだけノンシリコンな方へ
ノンシリコンシャンプーと謳う商品の中には、
意外にもノンシリコンなのはシャンプーだけで、
セットになっているトリートメントやコンディショナーには
シリコンがたっぷり含まれているというものも多数あります。
さらに、「シリコン」は使っていないけれど
シリコンに代わる別のコーティング剤がたっぷり使用されている「ノンシリコンシャンプー」というのもあります。
(これはただ成分が少し変わっただけで、従来のシャンプーとほとんど変わりません。)
ですから、
ヘアカラーやパーマ重視で、どうしてもノンシリコンにこだわりたい場合には
シャンプーだけでなく使うもの全ての成分を確認して見極める必要があります。
■ご自分の髪質によって、ノンシリコンが良いかどうか選びましょう
シリコン入りのシャンプーやトリートメントは
髪に皮膜を作るためツヤが出てサラサラとした指通りの仕上がりになります。
そのため、少し髪に重みが出て、まとまりやすくなるのです。
ですから、髪が硬めの方やダメージを受けやすい髪の方は、断然シリコン入りをおすすめします。
反対に髪が細くてボリュームのない方、傷みにくい髪の方にはノンシリコンが良いですね。根元にボリュームが出やすく、ふわっと仕上げられます。
ただし、安価なノンシリコンシャンプーは注意しましょう。
洗浄力は強いままコーティング剤を使っていないノンシリコンシャンプーは、髪と頭皮を痛め抜け毛・切れ毛・枝毛などの原因になってしまいます!
髪についてお悩みのある方は
一度ご使用しているシャンプーの成分表記をご覧になってみてください。
合っていない成分や足りない成分があるかもしれません。
髪質は人それそれですから、ほかの人にとって良くても、
あなたに良いものとは限りません。
自分の髪質を知り必要な成分を見極めて
シャンプー選びの手がかりにしましょう(^^)
ヘアメイク担当:響


