数秘術(ヌメロロジー)の語源はラテン語の『数』を意味します。

数を使った学問を数秘術、数秘学と呼びます。

 

 

数がそれぞれに持つ固有のエネルギー、特性

 

…数は0~9ありますが、それぞれに固有の性質があります。

 

紀元前6世紀頃に活躍した古代ギリシャの数学者、哲学者であるピュタゴラスは「万物の根源は数である」と考え、これは数秘術の根本的な概念となっています。

「数」と様々な事物は一体であるとし、それぞれの数にその象徴が割り振られました。

 

数秘術には大きく二つの系統に分けられます。

 

<ピュタゴラス数秘術>

 「人間の魂は不滅だ」。真理の探求に情熱を注いだピュタゴラスは、Philosophia(哲学‐Philo愛、Sophja智慧‐)を持って、音と光の関係や数の持つ力を解き明かしていきました。様々な観念と数字の神秘的な相関関係を見出したのがピュタゴラスです。

ピュタゴラス学派、ピュタゴラス教団、彼の数学や輪廻転生などのその思想はプラトンやアリストテレスにも影響を与えたといいます。

彼は人間の誕生するずっと前から存在する周期、パターン、エネルギーの波動。全ての事象はすべて数字に吸収されると説きました。

それは人の精神にもその関連を見、今日の数秘術となっていきます。

 

<カバラ数秘術>

 

陰と陽、女性性と男性性の統合、

アダム・カドモンとの合一を目指して――

 

その偉大なる叡智の全てを体得し、霊的な進化を遂げた者はもはや迷うことはない。

完全なる人間として、あるいはアダム・カドモンと合体した至高の存在として、この世を超越して生きることが出来るだろう。(秘法 カバラ数秘術)

 

『古代ユダヤの神秘思想であるカバラの奥義に基づく『数の魔術』と言われる秘術として、古代バビロニアより、占術としてヨーロッパに広まったのが『カバラ数秘術』です。

 

カバラとは、ユダヤの神学での「悟りへと至る道筋を示した哲学」のことです。

彼らにとって数字は、神へ近づく道筋を語り、そして世界を語る哲学の一種であり「全ての神秘を紐解く鍵」として、長きに渡り口伝によって伝承(カバラ)され続けました。

3つの聖典があり中には宇宙の法則として、10のセフィラと22の文字を配置した「生命の樹」や神の性質、人間の魂などの神秘主義的な内容が語られ、それがその後のカバラ数秘術に発展したと考えられています。またこの生命の樹と並んでもう一つの宇宙を解く鍵として言葉を数に変換し、その裏に隠された意味を読み取る「ゲマトリア」という方法があり、それも現代の数秘術の大きな基盤となっています。(by AEONS)』

 

<現代数秘術:モダン・ヌメロロジー>

現代に合わせて、上記の二つが融合したものと言われる。

20世紀初頭、アメリカのミセス・L・ダウ・バリエッタという一人の女性の著作から始まり、大きく発展し広まっていく。現在アメリカやイギリスで最も主流の数秘術。

 

生年月日と名前から、その人の内面的な性質、傾向、運命を暗示するだけでなく、

その人の今生での使命、学ぶべき教訓をも示唆し、その人がこの人生を「どう生きるべきか?」を教えてくれる重要なツールとなりえるものです。(by AEONS)

 

 

また、”精神(思考)の在り方によって現実は変わる”という思想を組んでいるのもモダン・ヌメロロジーです。初期の頃にあったその思想は、現在まで引き継がれています。

 

「数には表と裏がある」

 

だからこそ、その数のポジティブで前向きなエネルギーを意識することで、数の前向きなエネルギーを引き出し、扱えるように目指すという面もモダン・ヌメロロジーにはあるのです。

 

 

その『数』を持つ限り、

その性質の全てを内包して持っている。

そのエネルギーの何処に目を向け、伸ばすのか。

そのエネルギーの衝動のままに、欲求のままに、

どのように歩んでいくのか。

 

 

それはその人次第です。