危うく職場で涙をこぼすところでした。
午前、職場の重鎮の訃報メールが届きました。
故人のご遺志で、葬儀は近親者だけで行われるとのことでした。
そして午後、訃報メールの追伸が届きました。
出棺後、思い出の地をまわり職場に数分車を停められるので、最後のお別れをしたい方はこの時間を目処に来てください、と。
このメールを読んで、こぼれる寸前まで涙がこみあげてきました。
重鎮ですから「高齢」といってよい年齢のはずです。
でも死を悼む気持ちに年齢は関係ありません。
最後に思い出の地を車でまわろうというご遺族のお気持ちが痛いほど伝わって、目頭が熱くなりました。
とはいえ私は思い出の地をまわってはいません。
夫は他県出身です。
それに休職のまま役職定年のタイミングで退職した会社は、病状が進んでから異動した地元の支社で、おそらく休職期間が在職期間の半分以上なので、お互いに思い入れはありません。
退職から月日が経っていましたが、周囲のアドバイスで葬儀の日程をお知らせしたところ、お二人だけお通夜にいらしてくださり、それでも有難いくらいです。
発病当時に勤務していた本社や、それ以前に勤務していた支社からは、遠路はるばる何十人もいらしてくださったのですが、出棺後にまわるには遠すぎます。
葬儀場のスタッフさんに「思い出の地をまわりますか?」と聞かれましたが、火葬場に直行しました。
思い出の地をまわるのは、我が家にとっては現実的な話ではなかったのですが、でも他にもっと何かしてあげられたのかな。
というか、生きている時に、意識がある時に、動ける時に、もっと色々してあげたかったな。
ごめんね…