暇じゃないんだけど。。。数学。 | labunixのラボゆにっくす

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twitterでRTしたら、意外なほど盛り上がった。。。

なんか間違えたつぶやきを何度かしてしまったので、

暇じゃないけど解いてみた。。。


自然数の関数、f(n)、g(n)を


f(n)=nを7で割った余り ・・・(1)


    7
g(n)=3f(Σ k^n) ・・・(2)
    K=1


によって定める。


(1)すべての自然数に対してf(n^7)=f(n)を示せ。


→ここで「mod」が、いかに強力な性質の関数かが分かります。
 無限の自然数を有限の、しかもたかだか7種類の数に制限する関数です。
「0,1,2,3,4,5,6」までしか存在しない世界なのです。


で、証明は、0から6までだけに対して行えば十分だと分かります。
もう少し、冗長に言うと、0<=x<=6とすると、以下の式になります。


n^7/7+x=n/7+x


単純に7倍して整理すると、


n^7+7x=n+7x

n^7=n


ということで、xに関わらず、n^7がnと同じになれば良い。


0<=x<=yならば、n^y=n ・・・(3)


もっと言うと、7を含むすべての自然数yで成り立つということが分かります。
7進数のみならず、なんらかの互いに素となる素数進数が問題として面白そうです。


さて、自然数。。。とは言ってませんね。
定義されているのは自然数の関数です。


ともかく、マイナスは出てきませんので、n^3まで求めれば十分です。
これなら暗算出来ますね。


0^7=0
1^7=1
2^8/2=256/2=128
3^6*3=9^3*3=729*3=2187


で7で割った余りを出してみる。

128-(18*7)=128-126=2
2187-(312*7)=2187-2184=3


よって、


4^7=(7-3)^7=4
5^7=(7-2)^7=5
6=(7-1)^7=6
7=(3+4)^7=3+4=0


逆に(7-4)^7=3となるので。。。例示はもう十分ですね。


0<=x<=6の時、

(7-x)^7=7-x
(7+x)^7-7=x


で、xそのものになります。


(2)あなたの好きな自然数を1つ決めてg(n)を求めよ。そのg(n)の値をこの設問におけるあなたの得点とする。

先に、Σの部分がどんな性質を持っているか確認してみましょう。

(1)式から、


 7
f(Σ k^n)=f(n)
 K=1


この自然数も0<=n<=6に制限される。

k^nも入れ子ですが、nはnなので、この制限に従わなければなりません。
さもなくば、nとは置けません。


細かいことは後回しにして、
左辺のnには、どんな自然数でもnでもと解釈出来るが、
n=xと置いた場合のxも、すべて、右辺のnと同様に制限される。
と単純に考えよう。


ともかく今は、下記関数のn(0,1,2,3,4,5,6)の内、どれが最大になるかを知りたい。
つまり以下の式です。


g(n)=3f(n)


Σの部分だけに注目しましょう。

k=1~7までですが、7^nは7で割り切るのが、(3)で分かるので、省略出来ます。
n=0の特殊な場合には必要なので、先にn=0を求めておきましょう。


単純に1が7つなので、0です。


また、1は何乗しても1なので、わざわざn乗としません。


1+2^n+3^n+4^n+5^n+6^n


n=1の時は並べ替えの問題です。

(1+6)+(2+5)+(3+4)


この手順でやりましょう。
7で割って6以下にしながら計算すると、暗算とメモで十分です。


n=2 -> (1+36)+(4+25)+(9+16)=(1+1)+(4+4)+(2+2)=2+1+4=0
n=3 -> (1+36*6)+(4*2+25*5)+(9*3+16*4)=(1+6)+(1+6)+(6+1)=0+0+0=0
n=4 -> (1+36*36)+(4*4+25*25)+(9*9+16*16)=(1+1)+(2+2)+(4+4)=2+4+8=0
n=5 -> (1+36*36*6)+(4*4*2+25*25*5)+(9*9*3+16*16*4)=0+(4+3)+(5+2)=0
n=6 -> (1+36*36*36)+(4*4*4+25*25*25)+(9*9*9+16*16*16)=2+1+1+1+1=6


さて、(2)式は、g(n)=3f(6x)に置き換えることが出来ることが分かります。

わざわざ6xと置いたのには、もうひとつ解いておきたいことがあるかです。

自然数全体でも、偶数や奇数のみを選らんでも、それが序数で、順番に数えられるのなら、
無限の大きさは変わらないので、どういった自然数aがg(n)を満たすか考える。


6x=7a+6

7a=6x-6
a=6(x-1)/7


ところで、


6 の次の7を足すと、13、14を足すと20。

6の2倍は12、6の3倍は18。


差がxの等差数列なので、6+7*6b=42b+6

6でも7でも割れる保証のある数bだけが(2)式を成り立たせます。


これは、bが自然数なので、無限かつ、無限の大きさは、通常のn=1,2,3...と置いた時と変わりません。


さて、この無限を有限にしてしまうのは、(1)式のお陰ですね。

結局のところ、最大値も最小値も唯一のn=6しか存在しません。