ドーマー条件について。
国民経済計算からで作ったやっつけグラフですが・・・

名目成長率はこうなっています。

実質ではこうです。

上が名目で、下が実質。

グラフを比較すると、現在はデフレなので、名目で成長していなくても、実質での成長率は高めになります。
逆にインフレ率４パーセントをターゲティングすれば、前年比と同じ内容でも名目値は４パーセント成長できるといえます。（現在の実質の算出法は異なります。）

プライマリーバランスの均衡という条件も、消費税を上げると達成できます。

日本の対GDP比でみた政府債務残高には、社会保障基金を考慮していないからです。
欧州では年金や保険料を税金で集めていますが、日本とアメリカは別です。

なので、ＯＥＣＤのGDP比でみた政府債務残高の統計では、日本とアメリカに関しては参考扱いになっているそうです。
参考文献２００２年東谷暁氏「誰が日本経済を救えるのか！」Ｐ５８～６０より

だからといって、財政赤字が持続できると言うことにはならないのですが。

ＰＢとは？

河北力氏「図説　日本の財政」Ｐ３５より

ＰＢの意味も把握しないといけません。
でないと、財務省の都合のいい試算に騙されます。

ただ、新世社「財政学」のテキストでは、ドーマーに否定的でした。
（数式が面倒なのでカットです）

実際の国債は毎年のフローから購入されています。

２００８年なら、６兆円の不足です。

税収に保険等の政府収入を含めた数値です。

２００９年で３兆６９７億５千万円の財政赤字。
２００８年は、２兆８２０億２千万円の黒字！？（過去のものですと６兆円なのですが、最新の確報だとこうなりました）
２００７年は８兆４２１億４千万円の赤字・・・

と、数兆円規模の赤字なので、消費税の増税で何とかなりそうです。（名目の成長率の維持もあるので、今後も・・・ということではありませんが）

しかし、この数値は保険料加味しているにしてもおかしいと思われるかもしれません。
ですが、政府は国債を発行しながら、国債の償還（償還もその年のフローからです。）もしているのでその差額が財政赤字となります。

参考http://abc60w.blog16.fc2.com/category26-1.html
高校生からのマクロ・ミクロ経済入門「質問をいただきました」より

財政赤字は持続可能か