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 さて「飽きる」「厭きる」「倦きる」の使い分け方について。

 この「あきる」は殆どの人が「飽きる」と充てますよね。

 しかし、これらは微妙に意味が違っているんです。

 まず大概が使う「飽きる」、この「包」は勿論「包む」の「包」です。

 意味は「食物を食べて膨れる」を示します。熟語では「飽食」や「飽和」なんて言葉がありますね。

 つまり、「十分過ぎてこれ以上いらない」ということ。

 次に「厭きる」。部首の「厂(カン)」は「岩石」を、部外の「日月犬を組み合わせた字(エン)」は「覆う」という意味をそれぞれ示します。

 則ち「同じ物事が長く続いて辟易する」 こと。この場合部首の「厂」は余り関係なく、部外の「覆う」が厭きるの意味を担っています。

(例:長話に厭きる。この料理に厭きた。)

 では最後の「倦きる」ですが、これを目にするは非常に珍しいですね。

 でも「倦」だけだったら、どこか見覚えありますよね。そう「倦怠期」や「倦怠感」です。

 部外の「巻」は「人が膝を曲げる」様子を表しています。則ち「疲れる」の意味です。

 これらを踏まえると、「倦きる」は「心身共に疲れて怠い」という意味に繋がるのです。

 主に否定型で使うとしっくりきます。

(例:倦きずに努力する。)


 以上が「飽きる」「厭きる」「倦きる」の違いでした。