子供が大学をやめたと友人が言った。

 

友人は教育熱心で

学校へボランティアに出かけ

先生とのコミュニケーションも多く

 

良く言えば子供の為に試行錯誤し教育熱心、

悪く言えば子供の事によく口を出す親に見えた。

 

 

子供は期待に答え

真面目に勉強する「いい子」であった。

いつもなんとかアワードに選ばれる成績優秀の子でもあった。

 

小学中学はレベルが高く進度の早い学校で

高校は進学校ではなく

小学中学同じだった子があまり行かない小さな学校を選んだ。

理由は中学の時、いじめられた経験と

小さな学校の方が合ってると思ったかららしい。

 

学校のレベルを落とすとAが取りやすいしということであった。

 

ゲームが大好きで今まで運動をしたことない子であったが

高校生活はスポーツクラブにも入り

課外活動もし

親が先生との連絡も密にとりやっているようだった。

本当に良かったと言っていた。

進学校で大人数だと潰されていたと思うと。

 

友人は高校でもまめにオフィスへ顔を出し

クラブ活動の資金作りに走り回り

相変わらず子供の為に頑張る親であった。

 

成績は優秀でオールA。

APもいくつか取りGPAもよく4以上。

 

レベルの高い皆が行きたがるような

ある大学へ合格した。

 

友人が今まで一生懸命子供の為にやってきたことが実ったわけだ。

 

 

私達もその子が頑張りやさんだったのを知っていたので

共に喜んだ。

 

 

+++++++

 

 

その後、久しぶりにあった友人はこう言った。

学校がどうも合わないようだ。

 

親元を離れ大学のドームで生活していた子供が

勉強が大変で嫌だと家に帰ってきて

そのまま大学へはもう戻りたくないと言う。

 

あと半年、もう少し頑張ってみる事になり

大学へ戻ったが

 

結局退学した。

 

どうやら自分は出来ると思っていた勉強が

かなり難しくついていけなくなり

 

頑張っても頑張っても

勉強しても勉強しても

ついていけず

 

すっかり自信をなくしたらしい。

すべてに。

 

休学してまた戻る事も出来たのだが

もう戻りたくないと決心は固く

 

鬱っぽくなってしまった子供の体調を心配し

悩みに悩んだ結果

1年終わる前にやめた。

 

休学という手もあるが

本当に嫌で嫌で嫌だったんだろう。

いつ戻れるかわからない所にお金を払い続け休学する事は

子供にプレッシャーを与えてしまうと考えたんだと思う。

 

 

大学のカウンセラーと何度も話し合ったが

こうやって休学する子や1年1年騙し騙し3年も通っても

最後はやめてしまう子が多いという。

 

やめるという決断が早くついて良かったと言う大学側であった。

なぜなら親を悲しませたくないと我慢して通う子も多く

そういう子は精神破綻寸前まで追い込まれて

結局卒業間近でボロボロになってやめてしまったケースも多いとか。

 

親元を離れての生活に

なれない環境や食事、

一人暮らし

いくらでもゲームは出来るしネットで遊べる環境。

その上でレベルの高い勉強を「自分から」しなければならない。

 

大変だ。何でこんなに勉強しなければいけないのか。

何のために。

わからなくなる。

そしてアルバイトすれば簡単にお金は入ってくる。

バイトは楽しく金は入る。学校なんか行かなくても稼げる。

そうやって大学をやめたという人の話も聞いたことがある。

 

 

こういう話もある。

知り合いの息子さん、同じようなケースで家に戻ってきて

家で何もせずゲームばかりの毎日を送っていて

1年後

大学へ戻り無事卒業した。

こちらは誰もが知ってる有名なUC。

 

1年親もよく我慢できたもんだとこちらは感心した。

戻れて卒業したのだから。

 

現在1日中家にいてゲームをしたり車でどこかへでかけてるらしく

本人いわく仕事を探しているらしい。

卒業して3年位になる。

もちろん1人暮らしはしておらず

家にいて家賃は払っていない。

食事も電気代も通信費もガソリン代も全て

親だ。

 

+++++++

 

 

先に書いた友人の話はずいぶん前の事で

何で今、思い出したかというと

 

ある女の子の事を最近知り

色々考えてしまったから。

 

その子の事はまた今度。

 

プライバシーもあるのでここで書く話は

嘘ではありませんが

個人が特定出来ないように少し色を加えています。

 

 

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