大人になると
緊張する事も少なくなります。

仕事で人前でしゃべるとか
プレゼンテーションする時とか
恋愛でドキドキとか?そういうのはありますが。

今日、娘の毎年恒例になっているこの時期の
ピアノテストの日。

前に書きましたが「CERTIFICATE OF MERIT」というもの。

The Music Teachers’ Association of California (MTAC) sponsors the music study program Certificate of Merit (CM)

MTACと呼ばれているカリフォルニア州のMusic Teachers’ Associationが主催で、CMテストと呼ばれています。

レベルは最高がアドバンス(10)。
今日受けたのはアドバンスの一つ手前になるレベル9です。

テスト内容は
審査員の前で弾く。
ペーパーテスト&イヤーテスト。

弾く内容は
①スケール
②サイトリーディング(楽譜をその場で渡されてそのまますぐに弾く)
③バロック、クラッシック、ロマンティック、コンテンポラリー
それぞれ1曲(レベルで決められた曲)を楽譜なしで弾く。ただし1曲は楽譜を見てもよい。

そして今、審査委員の前で曲を弾き終えました。
普段、テスト中に娘が弾いているのは聞けないのですが

今日はラッキーな事に、親の待合室(廊下?)の前の部屋で弾く事になり
部屋の前にいる係りの人が特別に、よく聞こえる場所に入れてくれて
ドア越しに聴く事が出来ました。


いやー緊張した。

娘の緊張が伝わってきて
娘の手が震えてるのが、手に取るようにわかるんです。

親子ですね。

最初、スケール。
間違えだらけのミスしまくり。
わー。こんなんで受かるのかな。
一つはあまりに間違えたので、弾きなおさせられてた。

はー。

次。

サイトリーディング。らしい。知らない曲の楽譜を渡されてそのまま弾くってやつ。
シーーーーーーンと静まり返った部屋から急に
タンタンザンザンジャンジャン聞こえてきた。

弾いてる弾いてる。シャープやフラットいっぱいあるのかな。でも弾いてる。あってるのかな。

はー。

次。

タンタッタンタンターンターン
バロックから、娘が弾くのはバッハのイタリアンコンチェルト。
威勢良く弾いてる。堂々と。いいよいいよ。
もうすぐ終わるというところでストップがかかったようで止まります。

ふんふん。

ジャッジは最初聞いただけで、その子がどうなのかが分かるそう。
なのでコンペでも長い曲の子は途中でストップがかかる事が多いんです。


次。

タンタータラタラタラタリラリラリラッター
クラッシックからモーツアルトソナタ。
実は去年もモーツアルトソナタ弾いた。
可愛らしくはじけるように弾いてる。いいよいいよ。
もうすぐ終わるというところでストップ。

ふんふん。

次。

練習一番適当に済ませた
ロマンティックからドビュッシーの亜麻色の髪の乙女。
これ短い曲なのですぐに終わる。

気持ち入ってたかな。綺麗な音が出たんだろうか。そこまでわからず。
次。

コンテンポラリーから、さくらさくら。
桜の曲をファンタジーバージョンにした曲で
ピアノの先生の間で人気あるんです。実はレベル7も8もこの曲弾きました。
うおー。ダイナミックに弾いてる。間違えながらもごまかして。

聞きながら、私も頭を振りながら指揮者みたいに手でリズムとっちゃってるよね。

苦笑

そして終了。

娘が部屋から出てきてびっくり。私がすわってそこにいたから。
どうだった?スケールまちがえたよね?どーしたの?

苦笑いの娘。「手がふるえちゃって。最初のバッハどうだった?手がブルブルでダメだった。」

よかったよ。大丈夫。桜もよかった。うん、大丈夫だよ。
「そう?」
「ジャッジといっぱい話したの。今日の人、ソナタが好きなんだって」

最後にジャッジが「sakuraは昨日チャイニーズの子が弾いたんだよ。で、sakuraはチャイナの曲?ジャパニーズの曲?って聞いたら『チャイナの曲だ』って言ったんだけど、本当なの?」
と質問してきたらしい。

娘ははっきり「これはジャパニーズの曲ですよ」と言ったみたい。
「そうだよねぇ」だって。

とても楽しめたよ、ありがとうといわれたそうな。

ああーーーーー。

でも結果を見るまでわからんーーーーー

そして娘は筆記テストへ行き、私は待ってる間にこれを書いています。


娘はピアニストになりたい訳でも、音楽大学に行きたい訳でもないそう。
でも、ピアノを続けたおかげで

大舞台でたった一人で弾く事を4歳から経験し
緊張をたった一人で乗り越える事を経験し
ミスしても頭が真っ白になっても、自分で立て直す経験も。

それらを娘は立派にやりとげます。いつもしっかりしてるとか、大人びてるとか言われるのも
こういう経験が娘を強くしてきたんだと思う。

きっとテニスで負けてても堂々とプレイする太い心臓をもってるのも
これに繋がってるんだと思う。


受かると嬉しいな。落ちてもよくやったからいい。
でも受からせてあげたい。


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