1990年7月4日。
アメリカ一周旅行をスタートさせた。

当時ロングビーチに住んでおり、クィーンメリーで独立記念日の花火を見て
出発した。

勿論1人ではなく

1人目の結婚相手と。( ̄_ ̄ )


写真は残ってない。別れたから。
でも
24年も前になるのにはっきり頭の中で映像が出て来る。

夜中ひたすら走った。
夜中2時か3時にべガスに着いた。
今でもあるストラトスフィアーに泊まった。
ホテル代は15ドルとかだった。


朝起きて安いバフェを食べ
そのまま出た。


ユタに入り車がオーバーホールして止まったり
UT9に入ったとたん白人のトラックにカーチェイスをしかけられた上中指を立てられたり

まあ、いい印象ではないユタだったけど

そういうのに慣れていたし
アメリカはこんなもんかと思っていたので
これから先の不安はなかった。


そんな事があっての最初の目的地
ザイオンに到着する。


アメリカ一周の最初の地は
ザイオンだった。

========



知識は全くなかった。
大きな岩があって
川の中を歩く。
ずんずん歩くと大きな岩に挟まれて
両手を伸ばせば届くくらいに岩が狭くなって行くらしい。
そこへ行く。


情報は持っていた地球の歩き方1987年度版だけだった。
インターネットも携帯もなく

ザイオンなんてJTBのツアーカタログでも見た事なかった。
「ザイアン」と書いてる本もあった。
英語では「ザイアン」と言う方が発音は近い。




大きな岩がすぐに見えて来た。
今の様にシャトル規制はなく
突き当たりまで車で入って行けた。

July4thの翌日なのに空いていた記憶がある。
それだけメジャーではなかったんだろう。

大きな岩に挟まれた道。初めての感覚。
大きすぎて車から全部見れない。
中腹から下だけ見る感じで進む。

岩の色はヨセミテでもグランドキャニオンでもない
濃い茶色と黒と赤が混じった
独特のザイオンカラーだった。


笑っちゃう程大きな岩。

それが感想の全て。

そして先を急ぐあまり
その岩の大きさに酔ってる暇はなかった。

これからイエローストーンへ行き
未知との遭遇の岩を見、大統領の顔を見(マウントラッシュモア)
シカゴ、ナイアガラからニューヨークへ行き
ホワイトハウスからフロリダ、キーウエストまで。
マイアミでスカーフェイスを想い
ディズニーワールドでミッキーと写真を撮る。

キラキラだ。


大きな岩に酔ってる暇はない。
そしてこの先、こんな雄大な景色がいくつも現れるんだろう。
こんなもんその中の1つだ。
そう思ってた。
でもこの先、ここまで大きな岩が集まっている場所を見た事はない。

それが私の最初のザイオンだった。



=====



ナローズは冷たかった。

杖になる木が川岸に何本も置いてあり
靴のまま川に入る。

これ、どこまで行くの?

短パンを上まで更に揚げて
濡れるギリギリまで歩いた。

前を見ると腰まで水につかっている。


川の流れはどんどん早くなり
川の中の石がぬるぬるして滑る。

もう引き返したかった。
車にもどりたい。

ナローズはただ「体験した」という事実が出来ただけで
実はそんなに楽しいものではなかったんだ。


「ナローズいいよ」
友人にはそう言い続けたけど

こうやって思い出せば
冷たくて流れが速くて
歩きにくくてすぐに膝上まで水がきて、、

これを2時間3時間歩くと思うと辛かった。
歩いたのは往復で1時間程。

今また歩いたらどうだろう。
楽しいのかな。



=====


ザイオンは大きな岩を見て
川を歩いた。


それが24年前。


その後、グランドサークルを回った時に行ったのと
モンタナ旅行の途中ちらっと寄った。


1回目より2回目の方が岩の大きさに驚き
2回目より3回目の方が岩の巨大さにウキウキした。

4回目のザイオンはどんな顔を見せてくれるのかな。

旅行記はじまります。



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